暁 〜小説投稿サイト〜
古の鉄の巨人を駆る他世界への介入者
動く!
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だったから人の事は言えないが、これは異常だ異常すぎる。名さえも聞いた事が無いっというのも可笑しい、世界最強のIS乗りの双璧の一柱の戦武人と呼ばれた男の名さえも聞いた事が無いという態度だった。

『キャハハハハハッ!!』
「よくもいちかをぉぉおお!!」

鈴は一夏を攻撃したことに怒りを抱き、龍砲を乱射しながら死神に接近していく。しかし空間を圧縮して放たれた龍砲は、鎌を高速回転させて作った壁によって無効化されている。ならばと双天牙月で斬りかかるがこれも弾かれてしまう。

『オマエハアトデタップリカワイガッテヤルカラドイテナ!!』
「きゃぁぁああああ!!!!」

鈴は鎌で殴られ吹き飛ばされる、一夏は激痛の走る体に鞭を打って最大速度で鈴の元へ向い、地面に叩きつけられる寸前で抱き寄せて自分の身体を盾にして衝撃から守る。

「いってぇ…鈴…大丈…夫か……?無茶すんなって…」
「い、いちか程じゃないもん!でもありがと」
『キェエェエエエエエエエエエエエエエエエ!!!』

死神は二人のやり取りが気に入らないのか怒ったような狂ったような声を上げながら、二人に突撃し鎌を振り下ろした。しかし一夏は痛みで身体が動けずにいた。

「(やべぇこれは避けられねぇ!!)」

せめて鈴だけでも守ろうと強く抱きしめて目を閉じる。そして強い衝撃と音が響いた。一夏は恐る恐る目を開くと、そこには親友である勇太が鋏で、最愛の姉の婚約者であるキョウスケが素手で大鎌を受け止めている光景が広がっていた。

「わりぃ一夏!ちょっと遅くなっちまった!!」
「全くそれでも俺の義弟になる男か、だがよく耐えたな一夏。ここからは任せろ」

一夏は安心しきったように溜息をついてから、目を閉じた。

「いちか!?ねえ起きていちか!寝ちゃいやぁあ!!」
「落ち着け凰、織斑は眠っただけだ。お前は織斑と共に離脱しろ、ここは俺が、否、俺と大神が受け持つ」
「はっはい!!」

鈴は一夏の肩に手を回して、ピットへと大急ぎで退避していく。そうはさせまいとする死神がいたが

「おっとさせねぇよ!お前の次のデートの相手は俺がするぜ!!」

スタッグビートル・クラッシャーで鎌を挟みながら、推力を最大にし押し込んで一夏と鈴の元へ行かせないようにする。

「俺の事も忘れるなよ」

アルトの武装の一つ、『斬艦刀』のみを展開しそのまま大鎌の刃を切断する。余りにも良過ぎる切れ味、鉄である大鎌をまるで紙を切るようにスパッと切った切れ味に勇太は目を丸くする。

「すっげぇ切れ味!」
「ぼっとするな、そのまま押し込め!」
「はい!!」

キョウスケの指示通りに死神を奥へと押し込んでいく勇太。二人を逃がし事で激しく歯軋りをし怒りを表現する不正転生者。

『ァァァァアア
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