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特殊陸戦部隊長の平凡な日々
第6話:ハイジャック事件−6
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翌朝・・・

目覚まし時計の電子音とともに、ティアナは目を覚ました。

「・・・うっ、頭痛っ!」

目を開けて身体をを起こそうとした瞬間に、頭痛が彼女を襲う。
思わずティアナは枕に顔をうずめた。
そしてうっすら目を開けて周囲の様子を確認する。

(あたしの部屋・・・よね。 えっ・・・と、昨日の夜にスバルと飲んで・・・)

ティアナは起き抜けの頭で必死に思い出そうとする。
が、しばらく考えた末に彼女は諦めて首を振った。

(ダメ・・・全然思い出せない。 あたし、どうやって帰ったんだっけ?)

徐々に覚醒しつつあるティアナの頭脳ではあったが、泥酔した中での出来事までは
記憶できるようにできてはいないようである。

(ていうか、喉が渇いたわね・・・)

飲み物はキッチンにある冷蔵庫にしかない。
ティアナはキッチンへ行こうと身を起こすべくベッドに手をついた。

「んっ・・・」

「へっ?」

直後、彼女の左手になにやら柔らかい感触のものが触れ、
同じく左側から苦しげにも聞こえる声がする。
思わぬ出来事にティアナは思わず声を上げ、ついで自分ではない誰かの
声がしたほうに目を向ける。

「え・・・っと、スバル?」

そこには、彼女の親友であるスバル・ナカジマ士長が眠っていた。
そしてティアナの左手は彼女の左胸の上に押し付けられていた。
あわてて手を離すティアナは、状況がわからず混乱する。

(な、なんでスバルがあたしのベッドで寝てんの?
 昨夜なにがあったのかしら・・・・・)
 
そこで改めてティアナはスバルの姿を見る。
よく見れば、スバルは下着姿で眠っている。
その姿を見て、ティアナの明敏であるはずの頭脳はある可能性に行き着く。

(ま・・・まさか、あたし、スバルと・・・・・)

瞬く間にティアナの顔は青ざめ、事情を知っているであろうスバルから
話を聞こうと彼女の肩を叩いた。

「ちょっと! スバル、起きて!」

ティアナが声をかけると、スバルは声を上げながら身動ぎする。

「うーん、あと5ふん・・・」

あまりにもお約束な言葉を発するスバルにティアナは怒りを覚え始める。

「うっさい! いいから早く起きなさいよ!」

先ほどよりも大きな声を上げながら、今度はスバルの頬をぺちぺちと叩き始める。
ティアナ本人にしてみれば真剣そのものなのだろうが、傍から見るぶんには
ただの暴君である。

一方、軽くとはいえ頬を叩かれたスバルはさすがに目を覚ます。
眠そうに目をこする彼女は時計を見ると、再びベッドに突っ伏した。

「なんだ、まだこんな時間じゃん・・・。
 今日は遅番からそのまま当直だから、もうちょっと寝かせてよ・・・」
 
「あ
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