暁 〜小説投稿サイト〜
機動6課副部隊長の憂鬱な日々
外伝
外伝1:フェイト編
第13話:奥へ奥へと・・・
[8/8]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話

「フェイト。2階から2人上がってくるから、僕らは奥に進もう」

声を掛けられたフェイトからは反応がなく、ゲオルグは怪訝な表情をして
フェイトの方に手を置く。

「フェイト、聞いてた?」

フェイトはゲオルグのほうへ顔だけで振り返る。

「うん、聞いてたよ。 それより、ほら」

フェイトは顔を前に向けて通路の奥を指差す。
ゲオルグはフェイトの指先が指し示す方向へ目を凝らす。

「あっ・・・」

暗い通路の先に蠢く何者かを見つけ、ゲオルグは思わず声を上げた。

「どうする? 結構な数が居そうだけど・・・」

フェイトに問われ、ゲオルグはレーベンを握りなおす。

「迅速に突破する。 それだけだよ」

ゲオルグの簡にして要を射た答えに、フェイトは苦笑する。

「簡単に言うね。 でも、ゲオルグの言うとおりかな」

そして、フェイトはバルディッシュを構える。

「ここからが本番だし、なのはを見習って全力全開で行かないと」

「なのはって?」

「私の友達・・・ううん、親友かな」

「フェイトの親友か・・・。 こんど僕にも紹介してよ」

「いいよ。 こんどミッドに戻ったらね」

「ありがとう。 さてと、それじゃあそろそろ行こうか」

「そうだね。 ついて来られる?」

「誰に言ってるのさ。 さっきフェイトを止めたのは僕だよ」

ゲオルグはそう言って不敵な笑みを浮かべる。

「そうだね。 じゃあ、行くよ!」

フェイトのその言葉を合図に、2人は通路の奥で蠢く敵の影に向かって
床を蹴り飛ばした。


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ