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剣の世界の銃使い
長かった一日の終わり
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いたが、キリトが力任せに回廊に放り込むと、その姿は消えていった。
回廊結晶の光が消え、辺りが何もなかったかのように静かになる。聞きたい事も色々あったので、俺から話を切り出した。

「それで、クロノ。結局何があったんだ?」

「うーん、どっから話せばいいんだ・・・。ほら、昨日レイトと別れた後・・・」

「あ、ちょっと待ってろ」

話し始めようとしていたキリトを制して、シリカをこっちに呼ぶ。彼女が来ると、キリトが聞いてきた。

「その子は?」

「今回の一番の被害者、になるのかな。クロノ、彼女はシリカ。まあ色々あって俺とパーティを組んでる。さっきのオレンジたちに目をつけられていたのも、シリカだったし」

次に、シリカのほうを向いて言う。

「シリカ、この全身黒いのがクロ・・じゃなくてキリト。攻略組の一人で、俺の友人。まあ、悪い奴じゃない」

「初めまして、キリトさん」

「全身黒いのってな・・・まあ、よろしくシリカ」

二人の自己紹介が終わるとキリトが話の続きを話し始めた。攻略組のトップ戦力がなぜこんな所にと思ったが、話を聞くと理解できた。

「簡単にまとめると、さっきのオレンジ達が別の中層ギルド襲って、その仇討ちをお前が引き受けた、ってことでいいか?」

お前もたいがいお人好しだな・・。まあ、それがこいつのいいところなんだが。

「そんなところだ。とりあえず悪かったな、レイト」

キリトが頭を下げてくる。そんな頭下げられるようなことはしてないんだが・・・

「んーん、謝るなら俺じゃなくてシリカに。俺の方は貸し一でいいから」

「あ、いえ、大丈夫です。レイトさんが全部片付けてくれましたし」

それでこの話は打ち切りになり、キリトは依頼者に報告してくると言って帰っていった。キリトの姿が見えなくなると、シリカが話しかけてきた。

「レイトさん、ありがとうございます」

「いや、だからそんな礼を言われるようなことはしてないって。それよりも、早く街に戻ってピナ蘇生させようか」

それを指摘すると、シリカはそのことをすっかり忘れていたようで、あ、と声を出した。

「そうでした!早く戻りましょう!」

シリカは俺の腕をいきなり引っ張り、凄い勢いで街への道を走り始めた。すると、さっきも言ったとおりこの装備ができるギリギリの筋力値しかない俺は、中層プレイヤーにも筋力地が劣る。つまり、なすすべも無くシリカに引っ張られるわけで。かなり体制が崩れたまま街まで走ることになった。
それから、十数分くらい経って俺たちは35層の《風見鶏亭》に戻ってきていた。

「足がつる・・・・」

全力疾走を終えた俺はベットに突っ伏していた。システム的にこの世界では息切れなどは起こらないが、感覚的な問題
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