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MS Operative Theory
次期主力機選定トライアル@
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??次世代主力兵器を決定した、各時代の主力機動兵器選定トライアル??

本稿における「次世代(主力)MS選定トライアル」とは、基本的に主力機動兵器としての制式化を巡り、複数の企業または組織が機動兵器の競争試作を行うことを指す(以下、トライアルまたは競争試作等と表記する)。

 U.C.0069に存在が実証されたミノフスキー粒子は、マイクロ波から超長波に至る大半の電波と赤外線を遮断、減衰させる特性を持っていた(同年10月13日ジオン公国軍はミノフスキー粒子の散布技術を確立したとも言われる)。

ミノフスキー粒子の広域散布は、レーダー等を利用した既存の戦術が無力化することを意味していた。そのため、ジオン公国はミノフスキー粒子散布環境化に対応した新兵器を実用化することで、地球連邦との国力と戦力の差を覆そうと考えたのである。

だが、この新兵器の開発には、まったく新しい発想が求められただけはなく、レーダーの無効化によって復活した「有視界戦闘」への適応も重要視された。この難題をクリアする新兵器を実用化するために、U.C.0071、ジオン公国軍当局はZEONIC社とZIMMAD社、MIP社に「次期主力汎用戦術兵器」(後のMS)の開発を委託した。

これが宇宙世紀で初めて行われた機動兵器トライアルである。旧世紀でも、米軍において軽量戦闘機計画や先進戦術戦闘機計画で各メーカーによる戦闘機の競争試作が行われている。

しかし、宇宙世紀における「次期主力汎用戦術兵器」トライアルでは、兵器の形態そのものが競争試作の対象となった点が画期的であった。

この中でZEONIC社のAMBACシステムを搭載した多肢装備型機動兵器と、MIP社の宇宙戦闘機発展型機動兵器が競合。その結果、ZEONIC社案が採用され、モビルスーツへと発展したことは広く知られている。

 MS同士で行われた最初期のコンペティションは、ZEONIC社のYMS-05(試験型ザクT)とZIMMAD社のEMS-04(ヅダ)によるものである。当時のMSに求められた性能は、月周辺を含む宙域における近接格闘能力と、1気圧1G環境下での「歩く戦闘車輌」としての性能であった。

トライアルでは、このような具体的な要求仕様が提示されることが一般的であり、その中で性能コスト(時には開発組織への影響力)などが総合的に評価され、制式機が選定される。

その後、ジオン公国では、ZEONIC社のMS-06R-2(高機動型ザクUR2型)とZIMMAD社のMS-09R(リック・ドム)による宇宙戦用機競合、ZEONIC社のYMS-14(ゲルググ)とZIMMAD社のYMS-15(ギャン)による「第2期主力MS開発計画」における競争試作など、MS同士のトライアルが度々行われている。

これに対し
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