暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep16旅立ち〜Take a good journey〜
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、うんっ!」

――真紅の片翼(アインス・ルビーン・フリューゲル)――

一瞬の浮遊感。シャルちゃんは綺麗な赤い翼を羽ばたかせて、空に上がった。そしてリインフォースやみんなの居る海鳴公園へと空を翔る。そやけど早朝とは言え、「人も疎らに歩いとるのに飛んでもいいん?」って聞いてみたら・・・

「私とルシルの周囲に認識阻害の結界が張ってあるから大丈夫。視覚で捉えていても脳が認識していない。つまり実際には目に入っていても見えていない、というわけ」

とゆうことみたいや。透明人間のようなものやとわたしは思うことにした。

「・・・なんで・・・なんでリインフォースはこんなこと・・・」

「彼女が優しいから、でしょ。はやてとの別れで、あなたを悲しませたくないって」

「いやや、そんなん。わたし・・・わたし、あの子に何もしてあげてへん。それに絶対にお別れなんてさせへん・・・!」

これからもずっと一緒に生きていける。そう思っとる。だからお別れなんて認めへん。そう決意すると「・・・そう・・・だね」ってシャルちゃんが悲しそうに呟いた。

「まずい。もう準備が出来ている。はやて、彼女の名前を呼んであげてくれ」

それからしてすぐ、公園が見えてきたところでルシル君がわたしに言った。

「え? うん! リインフォースぅぅーーーーッ!」

わたしの今出せる一番の声。力いっぱい家族(リインフォース)の名前を呼んだ。みんな、空から降りてきたわたし達を見て驚いてる。先に降り立ってくれてたルシリオン君が置いてくれた車椅子へ、シャルちゃんが優しく座らせてくれた。

「はやて!!」

「動くな! 儀式が止まってしまうから動かないでくれ」

わたしに駆け寄ろうとしたヴィータをリインフォースが止める。そしてリインフォースは、わたしの後ろに居るシャルちゃんとルシリオン君を見た。

「お前たちが居なかったのは、主はやてをここに連れてくるため・・・だったのだな」
 
「そう。初めからはやてをここに連れてくるって、医務室であなたと話し終えた時からルシルと決めてた。ねぇ、リインフォース。あなたは別れを告げるとはやてが悲しむと思ったから、こうして黙って逝こうとしたんでしょ? でも目を覚まして、そこにあなたがもういないと知ったら、はやてが余計に悲しむって解からなかった? それとも考えなかった?」

「それは・・・」

シャルちゃんの言葉を聞いたリインフォースは押し黙った。今や、今すぐリインフォースを止めなアカン。

「リインフォース! 絶対にわたしがちゃんと抑えるから、だから破壊なんてしてもらわんでもええッ!」

リインフォースは困ったような、悲しんでるような苦い顔をした。わたしのことを考えて、想ってくれたから、リインフォースは
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