暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep6言葉だけでなく行為が大切になる場合〜Ready Fight!
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と雰囲気はまずいよ?」

ユーノがそう言ってシャルを宥めている。それでようやくシャルから黒いオーラは消えて落ち着き始めた。

「はぁ、ごめん。ルシルが単なる疲労で倒れるなんて思えなくって。それなのに倒れたって。どれだけ荒いことをさせられてるのか気になって、ね」

「うん。でも通信で、ルシルは自分の体調不管理が原因だから、気にするなって言ってたし」

「そうなんだけどね〜・・・あ」

診察室前に来たところで、「ありがとうございましたー!」診察室からなのはが出てきた。私たちはなのはに駆け寄る。

「なのは・・・? その、体はもう・・・?」

「うん! もう大丈夫、無事完治だよ!」

「こっちも無事完治だよ、なのは!」

なのはの笑顔を見て安心する。だから私も笑顔で“バルディッシュ”と“レイジングハート”の完治を告げた。

†††Sideフェイト⇒ヴィータ†††

蒐集を終えて帰って来たところで管理局に見つかっちまった。周囲には今までに何度も相手にしてきた武装隊っつう奴らが居て、あたしとザフィーラを包囲してる。

「管理局、か」

「へっ。大したことねぇよ、こんな奴ら。アイツに比べたらな」

数日前に戦ったセインテスト。アイツに比べたら管理局魔導師(こいつら)なんてそこらの小石程度だ。いんや、比べること自体が間違っているんだ。アイツは普通じゃないんだから。つっても正直コイツらの相手をするのも面倒くさくて仕方ない。

(でもま、逃げるために戦うことが必要ってんならやってやるさ)

ひとり残らず蒐集してやる。やる気を出したのも束の間、管理局の連中はあたしらから離れてしまった。んだよ、端っから戦うつもりじゃなかったってことか? そんじゃ何のために待ち構えていやがったんだってぇの。

「上だ、ヴィータ」

ザフィーラの声に従ってあたしも見上げると、そこにはもう1人の黒服の魔導師が居た。しかもそいつの周りには、魔力で出来たいくつもの剣が展開されていやがるし。それを見て、あたしはセインテストの槍の雨を思い出した。ま、魔力密度がアイツに比べりゃお粗末だけど。

「スティンガーブレイド・エクスキューションシフト!!」

その号令を合図として撃ち出される剣の雨。ザフィーラはあたしを庇って障壁を出してくれた。いくつもの剣を弾いていくけど、3発のみ障壁を突破されてザフィーラの腕に刺さっていた。

「ザフィーラ!」

「気にするな。この程度、セインテストの攻撃に比べればまだまだ温い」

そう言って魔力剣の刺さってる左腕に力を込め、刺さった魔力剣を筋肉だけで砕く。つうかザフィーラも、セインテストと他の奴らを比べるのかよ。あたしは上に居る魔導師に視線を向けると、そいつはあたしらとは別の場所を見ていた
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