暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
ALO
〜妖精郷と魔法の歌劇〜
人を超えるという事
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浮かべた。

それに呼応するかのように、俺は右手を上げた。

純白の神装。

潔白(オートクレール)》を持っていないほうの腕を上げた。

その先に()()過剰光が集まるのを見、俺は必死に心の中で叫んだ。

───頼む!俺に、俺にアイツを()()勇気をくれ!!

返答は無かった。

だが、無限の力の奔流が右手のひらから生まれ出でた。

それはゆっくりと形を成し、最初に柄、次に鍔、最後に刀身を形成した。

黒い直剣が、俺の右手の中で誕生した。

伝わってくる振動が、手に伝わる感触が、これは宿命なのだと俺に告げる。

「パパ………」

心配そうに見上げてくる娘の頬を撫で、俺はコートの裾を翻した。

もう振り返らない。

「行くぜ、《憎悪(ダーインスレイヴ)》」

潔白と憎悪。

善と悪。

白と黒。

二つの相反する属性を両手に持った、一人の剣士は言う。

「今すぐに、殺してやるよ!アスナ!!」
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