話数その10 入らない
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な表情を隠さない。そんな空気の中、晋は立ち上がってドアの方へと歩を進める。どうやら帰る気らしい。
「……支取会長……昨日も言ったがよ、アレ以上に答えられる事なんかホントに何も無いし、ましてや目的なんざ持っちゃいない。……ま、あんたらは納得いかいだろうがよ……それじゃ」
そういってドアの取っ手を回した晋は、おかしなことに気付いた。 幾ら回しても、ガチャガチャと音が鳴るだけで、開く気配がない。
「……んあ? あかねぇぞ……?」
「悪いですが、危険因子を逃がす訳にはいきません」
「洗いざらい吐いてもらうわよ」
晋が後ろを向くと、そこには殺気だったグレモリー達と支取達が、何時でも戦えるようにと構えていた。しかし、晋が見たのは数秒だけで、すぐさまドアへと顔をもどす。……まるで、グレモリー達等眼中にないと言わんばかりに。
「てめぇ! 俺達を馬鹿にして―――」
男子生徒のその言葉を遮るかのように、晋の居た地点で爆発が起きる。その爆発は、壁ごとドアを壊し、吹き抜け状態にしてしまった。
「!! しまった!?」
昨晩の事を覚えている支取達が慌てて駆け寄るも、既に晋の姿はなく、あるのは筋肉や内臓の残骸のみだった。そして、爆発の中心部と思われる場所にメモ書きが置いてあり、それにはこう書いてあった。
『あんたらが何度俺を訪ねて吐かせようとしても、出せる答えは変わらねぇ。そしてもう一つ、本当に静かに暮らさせろ、目的はそれ一つだ。納得いかないなら毎日でも来ればいい、くどい様だが俺が出せる答えは変わらねぇよ―――――
――――俺は本当に何も知らねぇし、自分が何なのか知る気もない』
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