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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
我は天空の勇者
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時間があった為、多少は落ち着いて挨拶が出来たが、少しでも良く見せようと自らを勇者と言ってしまうのは、まだまだ未熟な証…
リュカは苦笑いで息子を見つめている。

「何が天空の勇者だ…他人様(おれ)の娘を誑かしやがって…そんな(ヤロー)に大切な娘はやれん!」
「そ、そんな…お父さん酷い!私はティミーの事を愛してるのよ!」
よく知りもしない彼氏を拒絶され、アルルは泣きながらティミーに抱き付き、愛し合っている事を見せつける…
しかしティミーは、肋骨の骨折を治しておらず、抱き付かれるたびに悲鳴を上げるのを我慢して、顔を歪ませる。(勿論、苦痛の表情はアルルには見せない)

「あ、うん。愛し合ってるのは解ってるから、ティミー君に抱き付くのを控えなさい。お前、気付いてないけど…ティミー君は怪我しているから…抱き付かれると痛そうだから!」
「え!怪我してるってホント?」
オルテガの言葉を聞き、慌てて離れるアルル。
「う、うん…さっき大魔神の攻撃を受けた時(の後、アルルに抱き締められた時)に、肋骨を…ちょっと…」
「ご、ごめんなさい…私…全然気付かなくって…大丈夫…?」
「う、ううん…僕こそみんな(アルル)に気付かれない様に黙ってたから…気にしないで…大丈夫だから!」
大丈夫である事を誇示するティミー…男の悲しきサガです。

「はっ!…と、と言う風に私達は愛し合っているんです!」
父親の前である事を思いだし、慌てて先程の続きを始めるアルル。
「お父さんが何と言おうが、私はティミーと結婚します!反対したらぶっ殺すわよ!」
10年ぶりに再会した父への言葉とは思えない事を言うアルル…

「うん。大丈夫…別に反対はしないから。良さそうな青年じゃないか!」
「………え?…でもさっき…」
先程と言っている事が180度変わるオルテガに、呆然とするアルル。
因みにティミーは何となく分かっていた様で、それ程驚いてはいない。

「うん。娘が生まれた時から、彼氏を連れてきたら絶対1回は拒絶してやろう…『お前に娘はやらん!』って台詞、言ってやろうって思ってたから………いや〜、言いたかったんだ、この台詞!」
「うわぁ!(笑) ちょ〜解るぅ〜!僕も娘が彼氏を連れてきた時に、言っちゃったもん!でもね、あまりその話題を引っ張ると面倒な事になるから、早々に認めた方が無難だよオルテガっち」
「でしょでしょ!娘を授かったからには言いたいよね、この台詞は!気が合うじゃんリュカちん」

初めて会うはずなのに、愛称で呼び合う程マブダチになっている勇者の父親2人…
「うわぁ…どっちの家に入っても、同じタイプの父親がついてくる…ヤダなぁ〜……」
「ごめんティミー…どうか耐えてちょうだい。別れるなんて言わないでね…」
「それは大丈夫だよ。…むしろ僕にし
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