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炎髪灼眼の討ち手と錬鉄の魔術師
”狩人”フリアグネ編
断章 「現状確認」
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わない。
その間、体に『解析』を掛けて状態の確認はしている。

今の自分に時間は全く足りないのだ。
無碍に時間を浪費する訳にはいかない。

解析結果の方は、現時点の自分の現状を考えると芳しくない結果であった。
まず身体能力。
これは第五次聖杯戦争当時と大差がない状態だ。
むしろ若干背丈が伸びている分、転移時点に近い間合いで立ち回ることが出来るだろう。

次に魔術回路。
回路数は27本、つまりは変化なし。
まぁ、欲張りをしてはいけないだろう。
魔力量にも変化はない。
しかし、これは転移時点と同じ量であって、聖杯戦争当時の魔力量と比較すると、大幅に増加している。

つまり、現在の肉体は転移時点の状態をほぼ受け継いだ形になる。
ここまでを見れば、プラスの修正ばかりなので非常に喜ばしい。


だが、良いことばかりが続く事はなかった。

『固有結界-無限の剣製-』外部展開不能。
副産物たる、『解析』『強化』『投影』にも不具合が生じている。

まず投影自体は使用可能。
だが、ここに不具合が発生。投影速度が大幅に低下している上に、消費魔力量が増加している。
物にもよるだろうが、夫婦剣で約5分の時間が要求された。
他の刀剣に関しては不明だが、相当時間が必要である事は疑いようもない。
実戦で使用するには工夫が必要と思われる。

宝具の実戦運用も難しい。
『全て遠き理想郷』及び『干将・莫耶』の投影は可能。

この二つの宝具は、もはや自身の一部と言っても過言で無い。
従って、悪影響が少なかったのだと思われる。
その他の宝具に関しては、投影をする事は出来るだろう。
だが、その場合は術者自身の生命の安全を保証出来ない。
設計図を作製している時点で、身の危険を感じる程の強烈な違和感を感じた。
おそらく、投影したらタダでは済まないだろう。

強化も使える。
しかしながら、投影と同様に消費魔力量が増大。
解析の方も消費魔力量増大の不具合があるが、使用速度に変動なし。
総魔力量が増大した上で消費量が増えている為、俺の使用できる全ての魔術の使用感は聖杯戦争当時とほとんど変わらない。

『壊れた幻想』『全待機投影連続層写』及び『真名開放』も使用可能ではある。
しかし、そもそも投影の行使も覚束ない状態なので、実戦に耐えうる代物ではない。

『ミステス』と言われる存在である、現在の自分の体が内包する宝具は解析が出来なかった。
どうやら強力なプロテクトが掛かっているらしい。
術式が俺の知識で理解できるものではない為、解除は不能。

これらでプラスを差し引くと、むしろマイナスが目立つ結果になってしまったようだ。
その上、イレギュラーを抱えている分、安定性は保証されてない。

「戦い方を考えな
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