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気まぐれな吹雪
第二章 非平凡な非日常
47、契約と仲間と色々と
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出ていった。

扉が閉まった後も、楽しそうな鼻唄が聞こえてくる。

「あいつどうしたの?」

「知りませんよ」

取り敢えず渡されたものを見てみると、片耳イヤフォンだった。

恐らく連絡用で使うものだ。

これを着けていろと言うことなのだろうか。

疑問しか残らないまま、とにかくイヤフォンをつける要。

何度か雑音が入ったあと、一気に音がクリアになった。

『気安くてめぇなんて呼ばないで。私はM.M』

どうやら、戦闘に入ろうとしているようだ。

ツナや獄寺に何故戦うのか聞かれ、彼女は答えた。

『戦う理由? そんなの決まってるじゃない。骸ちゃんから貰えるお金と、あの人を虜にするためよ!』

しーーーーん……。

なんとも気まずい静寂が訪れる。

骸までもが黙ってしまっていた。

「これは、恋ですね」

おっさんだけがポツリと、そう呟いた。
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