暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第60話 夢見心地
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の気持ちよさそうな寝顔を見てそう呟いた。

「んん……?」

 次に、キリトが目を覚ましたようだ。

「ああ、おはよ。キリト。」

 リュウキはキリトにとりあえず挨拶をした。キリトは、目を擦り、声がした方を向く。

「ああ………おは……って はっ?」

 そして、挨拶を……しようとした時、この状況に気がついた。傍で寝ているアスナとレイナがいる事に。アスナとレイナが寝ている事のは判る、だがなぜこの状況になったのかは。ちょっと……判らない様だ。

「これ、どういう事だ?」
「……そう言うなよ、それにキリトが言ったんだろう? 寝転んでみればわかるって」

 リュウキは、苦笑いをしながらそう言うけど、キリトも言いたい事があった。

「それを言うなら、リュウキだって言っていたじゃないか。百聞とか、百見とか、一感とかって」

 とまあ、そう言うことだ。
 つまり、2人がここで眠ってしまったのは、とりあえず自分達のせいと言う事で纏まった。

「しょうがない……か」

 リュウキはキリトを見た。キリトも重々承知のようだ。

「ああ。そうだな。一応は しておいた方が良い。2人は完全に落ちているようだから。簡単には目を覚ましそうにない」

 キリトは頷いた。このまま放置するのは危険だからだ。2人は特に野宿を経験しているわけでも無いだろう。眠るときは安全な宿でのはずだから。

「……いつ何処ででもろくでもない連中はいるもんだ。くだらん思い付きをするくらいなら、もっと別の部分で発揮すりゃいいもんだがな……」

 そう言いながら、仕切りの柵の上に座った。

「だな。睡眠PK……か」

 キリトもリュウキの傍へ来た。

「そうだな。とりあえず、2人が起きるまで……だ。誘っといて このまま放っておくのは流石に悪い」
「……オレもそのつもりだ」

 2人は頷きあって、一応見張りをする事にした。直ぐ起きるだろうと思えたが……その後、彼女達が起きた時には、もう日は沈みかかっていた時間だった。


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