暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep9クロノ・ハラオウン執務官〜Administrative bureau〜
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いくつもの根や枝を伸ばしてきた。
「我が手に携えしは確かなる幻想」

ステップで回避を続けながら呪文を詠唱。攻撃の手が緩んだその隙を見逃さず、「受けてみろ。こいつは結構すごいぞ」と大樹に向け・・・

――サンダースマッシャー――

フェイトの雷撃砲を放った。それで終わりだ。直撃を受けたことで大樹に巣くっていた“ジュエルシード”は停止した。さて、どうやって再起動させずにフェイトのところへ持って行こうか。何か良い術式や武装がないかを探してみよう。

†††Sideルシリオン⇒シャルロッテ†††

私となのはとユーノは、“ジュエルシード”が発動したのが判ったため、発動場所だと踏んだ海鳴臨海公園に向かっていた。そして公園に辿り着き、“ジュエルシード”の反応のあった場所に赴いてみると、「あれ? ゼフィちゃん・・・だけ?」そこに居たのはゼフィと名乗るルシルだけだった。そんなルシルのすぐ近くには、“ジュエルシード”がいつでも封印できるような状態で浮遊していた。

「フェイトとアルフが・・・居ないみたいね、どういうこと?」

おかしい。ルシルが単独で“ジュエルシード”の封印に来るなんて。なのはが「聞いてみよう!」ルシルの元へと歩き始めたから、私とユーノもそれに続く。

「ゼフィちゃん!」

なのはが背を向けているルシルを呼ぶ。ルシルは振り向き、私たちに始めから気付いていたのか驚きもせずに気軽に挨拶してきた。

「こんにちは、なのは、ユーノ。・・・シャルロッテ」

「こ、こんにちは。あの、フェイトちゃんとアルフさんは?」

私も聞いておきたい疑問をなのはが先に口にした。素直に答えてくれるとは思えないけどなのはからの問いということで、なのはの純粋さにルシルは大人しく答えそうな気もするわ。

「あの2人は今日は休み、最近は忙しいからね、休ませているんだ。だから元気な私だけでジュエルシードの探索をして、こうして押さえているんだよ」

ルシルは今でも声と口調を少女のように変更している。随分と慣れたものだわ。そろそろ素顔とかバラしてもいいと思うのだけどね。

「そ、そうなんだ・・・えっと・・・」

なのはが話すことがなくなったのか、視線を彷徨わせている。私たちが何をしに来たか忘れたんじゃないのかしら? 仕方ないわね、助け舟を出しましょうか。

「もう判っていると思うけど、私たちはそのジュエルシードを確保しに来たの。黙って渡してくれると嬉しいのだけど」

「そ、そうだ! アレは昨日みたいな危険なことを起こすことのある物なんだ! だから僕たちはジュエルシードを集めないといけないんだ。だから、お願いだから・・・渡して欲しい!」

「・・・ごめん。私にもジュエルシードを集める理由があるんだ。フェイトとアルフのために、
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