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ロックマンX1st魔法少女と蒼き英雄
第七話「ドクター・ワイリー/Dr・W」
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い……染みるが、耐えろ?」
消毒を傷口へ振りかけて、彼女の掌へ包帯を巻くゼロ。フェイトは表情を曇らせているばかり。しかし、ゼロが巻く包帯の締め付けが強く、一瞬フェイトが唸った。
「すまない、他者を手当てするのは初めてだから……少し緩めよう?」
「ううん?平気だよ……ありがとうゼロ、アルフ。明日、母さんへ報告し行かないといけないから傷は早く治さないと……きっと心配させちゃうから?」
「母さん?もしや、それが……?」
ゼロに黙って本部へ直に報告する謎の行為。本来ならば通信連絡は魔導士でもできる。だが、それはフェイトが母親のもとへ報告するためだったのだ。
「ごめんゼロ……別にアンタを騙していたわけじゃないのさ?」
そうアルフがゼロに振り向いて申し訳なく詫びた。
「あの人が心配するかぁ……?」
アルフはフェイトの母親をそう疑った。
「大丈夫だよ、母さんは少し不器用なところがあるから……」
「フェイト、アルフ、その話を俺に詳しく聞かせてくれ?」
「「……」」
二人は戸惑いながらもゼロへ話した。話の内容はこうだ、ジュエルシードによる回収が長引き、支障がでてしまえば、報告後必ず体罰を受けることになる。今の御時世でいうと心のない親が子に与える児童虐待ってところだ。
「……なら、俺が代わりに行ってきてやる」
そういうとゼロは立ち上がるが、それをアルフが止める。
「寄しなよ?あたしでさえも怒るんだよ?」
「俺は主任Dr・ワイリーの部下だ。いくらプレシア副主任でも上司の部下には危害をくわえたりはしないだろう……?」
「ううん?でもいいの……私はお母さんに会いたいんだもん、ゼロとアルフは留守番していて?」
「フェイト……しかし…」
「フフッ、ゼロって優しいね?」
そうフェイトはゼロへ笑みを見せた。彼女の笑顔が幼馴染と一瞬重なり、ゼロは顔を赤くして目をそらした。
「いや、俺は……」
「初めは、怖そうな子かと思っていたけど、話して見れば優しそうだし、ちょっと性質が不器用だけど私より料理上手だし、任務でいつも助けてくれる……」
「……寄せ、俺は……ただ命令で戦うことしかできない兵士だ。フェイト、お前には親がいて羨ましい。俺には親と呼べる人は居ない……幼いころ主任に拾われて戦士として育てられた。常に戦うことだけを教え込まれ、情も涙も、感情全てを捨て去るよう教えられた。だが、俺はそれに抵抗があった。アイツとの出会いが切掛けで……」
「ゼロ……」
「フェイト、そこまで会いたいなら止めはしない。だが、お前の身に何かあったら……俺が駆けつけてやる。今日は明日に備えて休め?」
「ありがとうゼロ……じゃあ、お休み?」
「おお、お休み……」
フェイトはそのあとグッスリ寝た。よほどジュエルシードの回収で疲れていたのだろう。兵士として育てられたゼロな
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