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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第58話 やっぱり理解できませんでした
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う思ってしまっていた。だけど、やはり 心が弱ったところに漬け込むなんて真似……好きじゃないのは事実だった。そう、やっぱり最後はお互いに、好き同士じゃないと駄目だと思っているのだ。

「さて……」

 リュウキは、辺りを視渡した。随分とこの場所で無防備な姿でいた訳だ。この場所はダンジョン。危険エリアなのだから。周辺に危険が無いかどうか、それを確認したその時。

「……ッ!」

 リュウキが周りを視渡した結果。周囲にモンスター達が集まってきていた事にいち早く察知した。

「……リュウキ君?」

 だが、レイナは気がついていない。隠蔽(ハイディング)スキルを最大限に活用している様だ。
 森のその奥から、相手の攻撃が遠距離攻撃である咆哮(ブレス)が飛んできたのだ。

「レイナッ!!」

 リュウキは、レイナを抱きかえ、素早く横へ飛んだ。その瞬間、レイナの居た場所が風の刃が飛び交う。空気を切り裂く様な一撃が頭上を掠めた。

「きゃあっ!!」

 レイナは、いきなりの事で驚いていた。が、彼女もこの世界の最前線で戦っている身であり、歴戦の剣士だ。直ぐに冷静さを取り戻し、状況を理解した。

「……周囲10m範囲内に20、いや、隠れているが、30はいるな。この場所でここまで来るのは想定外だ」

 リュウキは再び周囲を視渡した。なぜ モンスターの軍団が集まってきているのか、それは解らないけれど。時期的なものなのか、何らかのトラップだったのか。
 はっきりとした事は解らないがこの層では随一のモンスターの群だと言う事だ。

「……いきなりだが、レイナ。背中を任せられるか?」

 リュウキは、下ろし背後にいるレイナにそう聞いた。レイナは力強く頷く。

「任せて……! さっきは、気付けなくて、ドジっちゃったけど! 大丈夫。リュウキ君に見てもらいたいから。成長した私をっ!」

 レイナは、ゆっくりと腰に携えていたレイピアを引抜き構えた。

「……OK。頼む」
「うんっ!」

 2人はモンスターと向き合った。リュウキとレイナの2人の剣舞。

 それはまるで名の通り舞を踊っているように鮮やかで、そして リュウキの動きに合わせて攻撃を出来るレイナも相当な腕前になっていた。トップギルドの名に恥じない程の腕だった。現れたこの層随一の数のモンスター。

 それも囲まれている状況での大軍団。それをものの数十分で仕留めきったのだった。



「ふぅ……。やっぱり リュウキ君はすごぃなぁ……あの数なのに、殆ど疲れてないみたいだし……」

 レイナは、軽く肩で息をしながらリュウキを見て呟く。パラメータ的には問題ない相手だったけれど、数が多すぎる。神経を削られた様で、やや疲弊してしまったのだ。

「……レ
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