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少年は魔人になるようです
第81話 少年達は己の戦いをするようです
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「覇王!!」

「「うわっ!?」」

「炎…熱…轟竜・咆哮・爆裂閃光魔人斬空羅漢拳!!!」
ボキュッ!  ドッパァァァーーーーーン!!

・・・・・・・・変な踊り?から繰り出された正拳は凝縮された気を以て、水を蒸発させた。

な、何をやっているんだろう?技の練習?にしては隙がありすぎると言うか無駄しかないと言うか・・・。


「ダメだ……ッ、技名が長すぎる!語呂も悪いし……煮詰まって来やがった。やはりここはシンプルに?

基本に立ち返ってアイツの名前を入れて……うぅーん、『葱拳』!!ぐぅっ!ダメだやっぱり語呂が悪い!?

決めポーズ取ってる暇もねぇし………!!ダメだダメだこんなネーミングじゃぁ!!

とても俺印の必殺技は名乗れねぇぜッ!!」


黒板に何か漢字を書いては踊り→正拳の流れを繰り返すラカンさん。

必殺技・・・?『葱拳』・・・?まさか、僕に習得させる為の必殺技を考案中?

そ、そんなカッコ悪い名前の必殺叫びたくないぃぃーーー!!


「くそ、もう締め切りだどうするッ!?だがッ!燃えて来たぜッ!ハッ、漢字に頼り過ぎたのがマズイのか!

ぬぅぅぅ単なる右ストレートってのも素っ気ねぇし味気ねぇ。もっと斬新な………目からビーム?

いや、それだとちまっこいし決めポーズが取れねぇ……となればどこから出す?手……体……足……?

ハッ!!全身から出す!?それだッ!『エターナル―――』」


何か吹っ切れたような晴れ晴れとした顔で、堂々と構えるラカンさん。

そしてズバズバビシッ!とポーズを取り―――


「『ネギッ……!フィーバァー!!』」
P o w ! !
カッ ―― キュッゴォォォンン!

全身から放たれた気の超絶破壊エネルギーは、500m以上は離れている岩山に当たり、それを消し去った。

す、凄い・・・!しょうもない技だと思ったけど、威力も速度も完璧だ!

あの技は正直嫌だけど、この人なら僕の欲しい物をくれそうな気がする。


「ラカンさん、お待たせしました!」

「おお、来たかボーズ!ハッハッハ、正体はホントガキだな!お利口そうなナギって感じだな!

まぁんなこたァいい、丁度良いところに来たぜ!お前用の必殺技が完成した所だ!!

今なら特別に三割……いや、四割引で習得までコーチしてやるぜ!?」

「いえ、その技はいいです。多分ラカンさんにしか使えませんし……。」

「そうか?金ないのか?別にローンでもいいんだぞ?」


確かにお金ないのは確かなんだけど、その技は嫌だとも言えないし・・・。

僕が手に入れるべきは僕専用の必殺技だと思ったのは確かだけど、今はそれより。


「僕に……戦い方を教えてください!許
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