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MS Operative Theory
フォーミュラ計画A
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??「F計画」の誕生と推移??

 「F計画」はサナリィによるMSの小型化提言とほぼ同時にスタートしていたと考えられる。表向きは机上プランとして進められていたが、これはAEに対する牽制の意味もあったようだ。

 この背景には、AEがMS産業を独占状態に置くことを好まない地球連邦軍内の勢力の後押しがあったとされる。また、「F計画」の情報がAEに漏洩したとも言われる。



??「F計画」の目的と開始??

 「F計画」では、MSの性能を維持したまま、機体の小型化を達成することが求められた。単純な小型化では、性能の低下が避けられなかったため、これをクリアするための技術的な革新も求められていた。

 これは「(最低でも)性能は既存機の水準を維持したまま、小型かつ低コスト」という無理難題に近いものであった。この要請に対し、AEはRGM-109(ヘビーガン)を開発するが、本機の性能は地球連邦軍の要求を満たすものではなかった。

 MS開発の経験の乏しいサナリィであったが、木星支社から収集したメンバーを中核とし、AEの技師グループ、そしてアルマイア・グッゲンバイガ―教授をチーフデザイナーに迎えた計画を推進した。



??Fシリーズの開発??

 「F計画」で開発された最初期の機体として、実験機であるF90(ガンダムF90)が知られる(F90のFは、フォーミュラ―=規格とファイター=主力機という二つの意味を持つ)。

 F90は小型化を達成しただけでなく、シンプルかつ拡張性の高い本体に二十数種類もの「ミッションパック」を搭載することで、高度な汎用性の獲得を目指した機体であった。

 またF90は、ヤシマ重工から提供されたマイクロハニカム技術によりフレームの軽量化と強度を両立させるとともに、MS用にチューンされた2基の小型ジェネレーターを装備、さらにMSとしては初めてホロ・キューブ系コンピューターを搭載している。

 これは、数百万を超えるシナプス・プロセッサから構成され、拡張オプションであるミッションパックの管制に効果を発揮したと言われる。

 しかし、これに対するプログラムやアプリケーションの作成が困難であったため、擬似人格コンピューターを搭載することで対応した。U.C.0111,09にロールアウトしたF90は、翌月のコンペティションにおいてAEのMSA-120を下している。こうして、F90を基に「F計画」はさらなる進展を見せた。



??「F計画」の派生技術??

 AEが開発した小型MSを凌駕する性能を持つ「F計画」製のMSには、小型化と性能を両立させるいくつもの画期的な技術が投入されている。これらの中には以後の小型MS=第五世代MS(第二期MSとも呼ばれる)に採用されたものも多く、特にビーム・
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