暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos3八神家の日常〜Happy Birthday dear…〜
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良かったのに」って挨拶。2人にはテーブルに着いて待ってもらうとして。ルシル君と声掛けをしながら朝食づくりのラストスパートに入る。

「これでよし、っと。ルシル君、そっちはどないや?」

「こっちも終わったよ」

お互いに作ったおかずを確認。そして時刻を確認。7時半。ちょうどええ頃合いやな。

「ちょお気が引けるけど、そろそろヴィータを起こさなアカンなぁ」

「では私が起こしに行ってきます。シャマル。お前は主はやてとルシリオンの手伝いを」

「判ったわ」

席から立ってわたしの部屋に向かうシグナムに「ありがとう、シグナム」お礼を言って、「何かお手伝いすることがあれば言って下さい」そう言ってくれたシャマルにはお味噌汁をよそうのをお願いする。シャマルは「はい。お味噌汁に卵焼き。懐かしい香りです♪」お椀によそいながらそんなことを言うた。異世界にもお味噌汁があるんか訊いてみる。

「かつての主、オーディンさんに作ってもらったことがあるんです、お味噌汁。あと卵焼き、私の大好物なんですよ」

「オーディンさんって――」

「そのことなんだけどはやて。オーディンってどうやら俺のご先祖様だったようなんだ。俺とそのオーディンって顔立ちが瓜二つらしいんだ。な? シャマル」

「え?・・・・・・あ、はい。えっと、ルシル君の言う通りです」

オーディンさんの疑問はこれで晴れた。でもそれって「まるで運命やなぁ」ルシル君のご先祖様と同じ、“闇の書”の主になったわたし。そしてルシル君と一緒に暮らしてる。不思議なご縁や。とゆうかちょう待って。「何でルシル君がそんなこと知っとるん?」わたしとルシル君が別れた後、こっそり会って話さな知り得へんことやろ。ジト目でルシル君を見詰めると、

「えっと・・・実は・・・『こういうわけなんだ』」

「ふわっ!?」

ビックリ。頭の中に直接ルシル君の声がした。

『思念通話っていう魔法の1つなんだ』

『闇の書が起動したことではやてちゃんも魔導師に目覚めちゃいましたから。思念通話くらいなら出来ますよ』

わたしがルシル君やみんなみたいに魔法使い――やなくて魔導師に・・・。ゾワッと全身に鳥肌が立った。ルシル君と同じ目線に立てる。それが嬉しすぎて。すぐに「どうやったら出来るん!?」みんなに尋ねる。ルシル君たちは顔を見合わせて、「じゃあ――」思念通話のやり方を教えてくれた。届けたい人のこと、心の中で伝えたいことを思い描く、と。目を閉じて、ルシル君とシャマルに目掛けて『こ、こうか?』届けっ。

『そうそう。その調子だ』

『上手ですよ、はやてちゃん』

『ホンマに? やった♪』

テーレッテレー♪ 八神はやては思念通話を覚えた♪ これでどんな時でもみんなとお話し出来るってわけやな。
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