二十話
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ケな話だが、黒衣の盾が解除された三人は武道会の高音のように全裸になってしまったため一人男性の健二は顔をそむけて離れた場所で立っている。
「情報も手に入ったし、後は兄貴を救出するだけだな」
「しかし本当に大丈夫なのか? 正直、これは賭け以外のなにもんでもねーぞ? それに……」
「? まぁ賭けってことには否定しねぇがこれ以外方法がねぇのも確かだからな。そいじゃ、さっさと行くぜ」
手に入れた情報を手にネギパーティは囚われのネギの救出へと向かう。得た情報によればネギがいるのは地下。そして、麻帆良内にある魔法使いの拠点の一部だ。恐らく、警備の者が何人もいるだろう。突入前にパーティは最後の小休憩を挟み、そして作戦を開始した。
(来た。数は二人だ)
(分かったわ)
(任せるアル)
現在、健二・明日菜・古菲の三人は建物の天井に張り付いていた。ネギ奪還へと動き出したのはいいものの、まずは建物中央の広場にある地下への入口へと辿り着かなければならない。そのため、健二のセンリガンの透視能力を使い警備の姿を捕え、明日菜のハマノツルギで障壁を破壊し古菲が意識を奪う。と言うやり取りを繰り返しながら少しずつ進んでいるのだ。
「もしもし」
二人の内肌の黒い方の携帯がなり、意識がそちらへと向けられたその時。
(今だ!)
明日菜と古菲が天井より降下。障壁破壊、意識を奪うと言うここまで来るのに数回こなした作業を同じようにこなして二人の魔法先生の意識を奪う。
「あれ、片方は瀬流彦先生だったのね」
「気付かなかったアルな」
「どうした、先に進むぞ」
地面に横たわり目を回す馴染みの教師を何となく申し訳なさそうな目で見る二人の横に健二が降り立ち進む事を促す。二人は心の中で瀬流彦に詫びをいれ、駆けだした。
「えーっと、本気?」
「こんな状況で冗談なぞ言わん」
一行は魔法的な警備システムをかい潜る最良の道として、古い螺旋階段へと辿り着いていた。ただ、付け加えるのならば……深い。底も見えぬほどべらぼうに深い階段だと言うことだ。
時間とも戦わなければならないこの状況、はっきり言ってここで時間を取られるのは非常に痛い。戦闘派である健二等三人はともかく残りの非戦闘員五人は大きく時間がかかるだろう。その解決案として健二はある提案をした。
「だからって、ここを飛びおりるって言うのか!?」
とびおりるって言うのか、言うのか、言うのかー、と千雨の声が木霊する。健二の提案は彼女の言うとおり、この階段を飛びおりると言うものだ。勿論、非戦闘員は健二達が抱えてだ。それに真っ向から反対したのが千雨だ。いくら魔法使い達がとんでもパワーを持っているとはいえ自分がこの高さから飛び降りると言う事態が彼
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