48限目 約束
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ゃべりだしたのは姫路だった
「私怖かった。明久君ともう会えないんじゃないかって。もう明久君と一緒に勉強できないんじゃないかって。分かります?ただ待つことしかできない人間の立場が?」
「・・・ごめん」
ただ「ごめん」しか出なかった。
「なんなんですか?言うだけ言って勝手に消えて、私だって明久君に伝えたいこといっぱいあるのに、自分の気持ちをちゃんと言いたいのに、、また明久君といっぱい話したいのに。また勝手に消えてあの時の思いをまたさせるんですか?また私はつらい思いをしなくちゃいけないんですか?もう嫌なんです。待つだけなんて、お願いですからもういなくならないでください!お願いですから・・・・」
「・・・ごめん姫路さん」
また明久は「ごめん」しか出なかった。目の前で泣きながらこんなこといわれてそれ以外に言葉が見つからなかった。しかし明久は行かなければならなかった。もし行かなかったら恐らく明久の回収のために学園都市がここを襲うだろう。そしてまた召喚獣の事を知った魔術サイドの奴やがここを襲ってこないとはいえない。なんとしてもデータは抹消しなければならなかった。そのためにはもう一度ここを去って学園都市に行く必要があった
「ごめん、姫路さん。でも僕が行かないと皆にも危害が及ぶんだ。だから守るためにはどうしても行かなくちゃいけないんだ・・・ごめん」
「・・・・じゃあ私も行きます!もう離れたくありません」
「それはダメだ、姫路さん。危険すぎる」
この件は恐らく学園都市の上はどうしても守ってくるだろう。だから小さな騒動は確実に起きる。そこに姫路を連れて行くのは危険すぎる。でも姫路は退かなかった。困っている中また土御門から電話があった。それは予定よりも遥かに早く両方のデータの抹消ができたので文月学園に危害が及ぶことがない。というものだった。つまりもう明久はここを去らなくても良くなったということである。それを姫路に言うと少し安心したようだ。すると姫路が
「明久君」
「何?姫路さん」
「一つ約束して貰えますか?」
「約束?いいよ、何?」
「これから勝手にいなくならないでください。そしてこれからずっと私の隣にいてください」
(今完全に二つ言ったよ姫路さん!!それにそれって美波ともした気が・・・・気のせいかな?)
「うん。分かった。じゃあ僕からもいいかな?」
「はい」
「僕ももう勝手にいなくなったりしないから、僕の隣にいてくれる?」
「はい!」
そんな様子を坂本たちと高城は別の棟から二人を見ていた
「良かったのか?高城?」
「ええ、姫路嬢には私よりあの方のようがよろしいようなので」
「というと?」
「あの方が帰ってきてから姫路嬢はとても元気になりました。そして今まで見たこともない表情も見ました。姫路嬢
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ