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IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-4
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とまで歩み寄る。そして、蓮の体に手を伸ばして、恐る恐る伸ばして、つんっと触れる。


自分が作り出した幻でもなく、ホログラムでもなく、幻影でもない少年、今は青年になった男が目の前にいる。
ちゃんと触れられる――――。


「ッ、蓮!」


刀奈は、蓮を抱きしめた。もう二度と離したくないと、そう言わんばかりにぎゅっと抱きしめる。涙も止まらない。次から次へとあふれ出てくる。
蓮が抱きしめてくれた。刀奈は、それを皮切りに一層強く、より大きく泣いた。


      ◯


刀奈が泣いて蓮に抱きついている。
その脇には蓮が先ほど置いた写真立て三つがあった。その真ん中の写真立てには、四人写っていた。


真ん中には少年が微笑んでいる。右側には嬉しそうに少年に抱きついている水色の髪が外に跳ねている少女がいる。左側には恥ずかしそうにしながらも少年の左袖をつまみながら笑う水色の髪を内側に巻いた少女がいる。
そして少年の後ろには、紫の髪をしたほかの三人よりは背の高い少女、篠ノ之束が、少年の後ろに優しく笑いながら立っている。


今の二人は、表情こそ違えどこの写真に写っているときと背は違うが、全く変わってなかった。






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