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蘇生してチート手に入れたのに執事になりました
瞬殺、そして救済へ
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。そして、わざと我々でも解除出来るような簡単な発信機をつけさせ、麗をも手に入れた。後は貴方だけだ。ただひとつ彼らの誤算だったのは、おそらく麗が貴方に助けを求めず、ひとりで来たこと。だから、彼らは貴方を待ち構えている。つまるは、貴方は飛んで火にいる
夏の虫、てな訳ですよ。つまり、屋敷に進入するには誰も想像しないような侵入自体がバレず、かつ、大混乱を引き起こせる方法でないといけません。
それでもやりますか?」
勿論、宏助の返事はイエスだった。
「夏はもう終わりだ・・・・。季節外れの虫は、生命力が強く、たくましい証だぜっ!」
そう呟いて、宏助は、高度がほぼ下がり、今にも住宅にぶつかりそうな車の裏に回り、豪邸をぐるりと取り囲む住宅の一角の屋根を思い切り蹴飛ばした。
ビュン!と音を立てて乗用車は猛スピードで、屋敷へ、宏助の予定した位置に・・・・宏助の居場所に向かって突っ込んでゆく。
宏助はひとつの確証があった。
奇想天外な進入方法としては、この方法は・・・申し分ないだろうということだった。

 既に宏助の乗用車は、屋敷の見張り台ー普段SP達が監視に使っているところから見えていた。更には、乗用車が、住宅にー屋敷を囲むその住宅の屋根を蹴り飛ばしたりする前からレーザーが反応し、追撃しようと、住宅の屋根からいくつもの銃器が自動的に作動、その砲口を乗用車に向けていたし、住宅の屋根に設置された監視カメラから、楼が連れてきた襲撃犯達も全員見ていた。
そして、全員が困惑していた。
意思を持たぬセキュリティシステムでさえ。
乗用車が飛んでくるなんて、前代未聞だし、ましてやセキュリティシステムにもそんな場合の対処法はプログラムされていない。
困惑しながらもしかし、さすがというべきか、とりあえずセキュリティシステムも、部下もその乗用車の追撃に向かう。
しかし、監視カメラから見た映像は、一人の男が、何故か飛んでいる車から出てきて、住宅の屋根を蹴る。
すると、乗用車は見えなくなり、まもなくそこにあったはずの乗用車を捉えようとした弾丸が放たれる銃声と、
近くで、なにかが地面に落ちたようなすさまじい轟音が鳴り響くのはほぼ同時であった。

「な、なんですか?これは?」
明は混乱していた。突然鼓膜が破れるかと思うぐらいの音と、屋敷全体に伝わった揺れがあったからだ。
確かにこのことで、皆は混乱していたが、ひとつだけ宏助も予想外のことがあった。
つまり、明の横にいるのはロボットだから、混乱などせず、
強い衝撃を受けたため、元々備わっていたプログラムを実行する。
『緊急事態の場合、神条明だけをとりあえず連れ去る』というプログラムを。
「ラァ!」
「ぼべふふッツウ!」
またひとり宏助の膝蹴りの餌食となる。殺さない程度にはしてあるが、別に大した加減もしてない
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