暁 〜小説投稿サイト〜
蘇生してチート手に入れたのに執事になりました
瞬殺、そして救済へ
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
は。
そうだ、彼は言ってた、私に。あれが、本当に本当に最後の言葉だった。
そう。彼は言ってた。
・・・・・俺の分まで生きてくれ、と。
ニッコリと微笑みながら、爆炎たつこの豪邸の庭の芝生に・・・寝ながら彼の面影を思い浮かべる。
もう大丈夫、後は、後は、
・・・・彼が・・・・・伊島宏助が・・・・なんとかしてくれる。

「うおおおおおお!」
ドカァン!という音とともに宏助は先程から視覚と聴覚を駆使して位置を突き止めていた・・・明・・・そして明を連れ去っていたロボットである楼を発見する。
彼らはちょうど裏門の入り口から出ようとしていた。
明はグッタリとしていて、楼にかつがれている。
宏助はちょうど豪邸の屋根を破壊し、裏側に出たところだ。
楼のロボットは少しこちらを見ると、明にいつのまにやら腕から生えているライフルを向けている。
どうやら武器まで内蔵されているようだ。
自分に手を出せば、こいつの命もない、と言いたいのだろうか。
しかし・・・・・・、宏助はニヤリと笑う。
しかし・・・・・・・、そんなものは、自分にとって無駄に等しい。
「おい、そこのサイボークだかロボットだか。」
ビュン・・・・ジャキッ・・・・ドドドドドド!
宏助が・・・・屋根を蹴って、ロボットの背後に回りこみ、話しかける。ロボットの反応はあまりに遅くこっけいだった。
ライフルの銃声、しかしあんなもの、『こちらの手元に明がいる場合』全く持って不必要だ。
そう、既に宏助の腕には明が抱えられていた。
そして、既に宏助は、ロボットから数十メートル離れた位置に移動する。
「おい、ロボット、そのデータに記憶しとけ。瞬間移動並のスピードで移動し、奪われていたお姫様を奪還する。ゲームじゃこれを・・・・・・・、
チートっていうんだ。覚えておきな。ま、俺のチートは更にお姫様を攫った魔王ですら瞬殺する位のチートだけどな。」
そう宏助が言い終わるのと同時に、ロボットは音もなく一瞬で崩れ去った。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ