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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
外伝
外伝1:フェイト編
第12話:そして廃工場へ
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くても、
 僕らはどこまででも追いかける。
 みんなフェイトと一緒に戦いたいんだよ」

ゲオルグの言葉にフェイトはゆっくりと頷いた。

「うん、ありがとう。 あと、ごめんね」

「いいよ、わかってくれたんだったら」

ゲオルグはフェイトに満面の笑みを向けた。

『いい雰囲気のところ悪いんだが、狙撃手はつぶしたんで、B分隊には
 工場内への突入をお願いしたいんだがな』
 
微笑を浮かべて話すヒルベルトの声に、ゲオルグとフェイトは慌てて立ち上がる。
2人ともその頬はほのかに赤く染まっていた。

「B分隊は総員前進! 工場内部に突入しますよ!」

照れ隠しのためか、半ば自棄になったような口調でゲオルグは
自分の部下たちに指示を下す。

それに従って壁の向こうから姿を現したB分隊の隊員たちは
例外なく全員がニヤニヤ笑っていた。

「皆さんなんですかその顔は!? 作戦は始まったばかりなんですよ!
 気を緩めないようにしてください!!」

ゲオルグがその腕を上下に振りながら言う。
だが、その顔は赤く染まっており隊員たちにはあまり効果がなかったようだった。

「分隊長、結婚式には自分たちも呼んでくださいね」

全員を代表するかのようにクリーグが言う。

そのときだった。
廃工場の中からずぅぅんという重く低い音が聞こえたのは。
その音で戦場に一瞬流れた和やかな空気は一気に押し流され、B分隊の全員が
その顔をこわばらせた。

自分たちがいるのは"最前線"なのだということを思い出して・・・。

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