暁 〜小説投稿サイト〜
lineage もうひとつの物語
旅立
キャスタの思い
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
ナターシャのパーティーはハイネ地方に到着したもののなかなか進めずにいた。
攻撃的なモンスターが多く所々で休憩を余儀なくされるからだ。

「なかなか手強いですね」

もう何匹目かわからなくなったラミアにハスランは矢を放つ。
蛇の体に突き刺さるもたいして効果はないようだ。
ラミアは上半身は成人した女性であるが下半身が大蛇という姿をもつ。
毒を持っており迂闊に近づくと大変危険である。
ハスランが連続して矢を放つと動きを鈍らせていく。
キャスタはジャイアントスパイダー、大型の蜘蛛を二匹相手にしており動けない。
そこにナターシャがラミアの尻尾を切り落とし苦しんで止まったところにナイルの魔法が炸裂する。

「サン・バースト」

ラミアの周囲に光が集まり収束していく。
そして収束がおさまると爆発を起こしラミアは小さな悲鳴をあげ動かなくなった。
キャスタを見るとあちらも終わったようで剣を収めていた。

「皆さんお疲れ様でした。」

ナターシャは全員無事なのを確認すると笑顔で労う。
ナイルは一人一人にヒールをかけ

「魔力が尽きました。休憩よろしいですか」

と腰を降ろす。

「矢を回収してまいります」

ハスランは使えそうな矢を探して回る。

キャスタはナイルを庇うように立ち

「何かあれば私が」

とナターシャに声をかける。

ナターシャは感謝の言葉をかけキャスタの反対側に立つ。

そうして暫くするとハスランが戻ってきた。

「半分くらいはつかえそうです。ついでに戦利品も集めてまいりました。」

袋を手にナターシャへ報告する。

「結構な量ですね。ご苦労様です」

ナターシャはハスランに休憩するよう言い

「ゆっくりしましょう」

と皆に伝えた。




モンスターの遺体があちこちに散らばっているもののハイネ地方の景色は素晴らしく癒される。

アレンさんが見たら何て言うかしら

と考えていると不意に声がかかり慌てて返事をする

「な、なんでしょう?キャスタさん」

「アレン殿のことなのですが、訓練所を卒業したばかりというのは本当ですか?」

キャスタは最初は堅物で必要なこと以外喋ることはなかったが最近になってようやく慣れてきてくれていた。

「ええ。そうお聞きしましたが?」

「それなら私の弟と同期生かもしれません。弟を見ているとブラックナイト隊と戦えるとは到底思えませんので聞き違いかなと思っておりました。それにそこまで強い人物がいるとも聞いたことがありませんでしたので。」

「実は私も最初お会いしたときはそこまでの人物とは思いませんでした。でも素晴らしい方でした」

そこまで言うとナターシャは一瞬考えたのち

「結果私
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ