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Element Magic Trinity
ルーシィ・ハートフィリア
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タブー)ですよ」

そんな3人の会話を聞いている人間が2人いた。

「っ・・・何だって!?」
「ガジルーーーーーーーー!」

ルーとナツの2人だ。

「いずれ決着をつけようぜ、火竜(サラマンダー)

そう言い残し、ガジルとシュランはアリアの魔法で消えていく。
消える前にシュランは誰かを見つめていたようだが、誰か確かめる前にその姿は消えた。

「ルーシィが捕まった?」
「え!?」
「撤退だ!退けぇ!」

慌てるナツ達とは別に、エルザは撤退命令を下す。

「逃がすかぁ!妖精の尻尾(フェアリーテイル)!」

撤退する妖精の尻尾(フェアリーテイル)を追いかけるファントム。
すると、その中で1番近くにいた男の襟首をルーが掴んだ。

「お?」
「来てもらうよ」
「行くぞ!」
「ナツ!ルー!どうするの!?」
「決まってんだろ!」
「ルーシィを助けに行くっ!」

嫌がる男を引き摺り、ナツとルーはルーシィ救出に向かった。

「こんな所で退けるかよ!レビィ達の仇をとるんだ!」

撤退命令を出されたにも拘らず、グレイは戦おうとする。
そんなグレイの前にティアが立ち塞がった。

「撤退するの!」
「ティア・・・」
「私だって退きたくないわよ。ギルドごと・・・いいえ、街ごと吹っ飛ばしてやりたいくらいイラついている。でも、マスターが抜けた穴は大きすぎる・・・今このギルドに、マスターの穴を埋められる人間はいないの・・・」








その頃、ナツ達は男を引きずり街の外れを歩いていた。

「教えて・・・ルーシィはどこにいるの?」
「し、知らねぇよ・・・誰だ、それ・・・」
「・・・そう」

ルーが呟き、「カチャッ」と何かをセットするような音が響く。
その音を聞いた瞬間、ナツとハッピーは顔を見合わせた。
そしてその赤い銃・・・タスラムの矛先が男の脳にぴったり当たる。

「ひっ・・・」
「言え・・・ルーシィの身に何かあったら、貴様の命を奪ってしまいそうだ」

ティアにも負けない冷たさでそう呟く。
いつもの笑顔は消え、それこそ氷の様だった。

「ひっ・・・し、知らねぇ・・・そんな奴は本当に知らねぇ・・・けど・・・俺達の『本部』がこの先の丘にある・・・そ、そこかも・・・」

そこまで言うと、男は恐怖で気を失った。
用済み、というように男を放り、銃を腰に戻す。
そしてくるっとナツ達の方を向き、笑った。

「だ、そうだよ。早く行こう」

その笑顔はいつも通りなのだが、どこか恐怖を感じさせる。
ルーは1人、先に走って行ってしまった。

「ル、ルーの第2の人格・・・マカオ助けに行った時以来だけど・・・やっぱ怖ェな・・・」
「あい・・・」


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