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ロックマンX1st魔法少女と蒼き英雄
第三話「サッカー/SOCCER」
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りつつある。
「おはよう、タケル君!」
「あら、おはよう?」
新聞紙を広げる士郎さんと台所で朝食を作る桃子さん、恐がっていたものの声を掛けられるに連れて悪い人じゃないことが徐々にわかってきたし、それほど警戒もしなくなった。
「……」
しかし、食卓では皆の話に溶け込むわけでもなく、ご飯を食べたら食器を片付けて部屋へ戻るだけだった。しかし、今日は士郎さんがなにやらご機嫌のようだ。
「なぁ?タケル君」
と、案の定士郎さんは僕に声をかけた。
「は、はい……?」
僕は恐る恐る士郎さんの話に耳を傾ける。
「タケル君はサッカー好きかい?」
「……?」
いきなり何を言い出すのか?サッカーか……でも、「大嫌い」と言ったら士郎さん残念がるし、それに過去の妄想がまた襲って僕を苦しめる……ここは中立な意見で、
「……えっと、普通?です」
「そっか、実は私はね?少年サッカーの監督をしているんだよ?」
「少年サッカー……」
「どうだい?今日は休みだし気分転換にサッカーをして汗を流さないか?」
「や、やるの……?僕が?」
そう言われて僕は困ってしまう、実はサッカーで散々虐められたことがあり、士郎さんには申し訳ないけど、僕はサッカーが死ぬほど「大嫌い」だ……
「……」
僕は口を閉ざすと、
「丁度君サイズのユニフォームも残っているし、やってみないかい?」
「なっ……!?」
そういうと士郎さんは笑顔でユニフォームを両手に持って見せた。彼は僕にサッカーをやってもらいたいようだ……
「っ……」
どうしよう?僕は運動オンチで体力なんか全然無いし……でも、士郎さんの期待を裏切ったら妄想が……
「あ、ありがとうございます……」
僕はしぶしぶと士郎さんからユニフォームを受け取った。
その後、士郎さんが監督の少年サッカーチーム翠屋JFCに僕は強制的?に入部させられて士郎さんが僕をメンバー達に紹介した。
「……と、言う訳で今日から新人のタケル君をよろしくな?」
「……」
ユニフォーム姿に着替えた僕はこれまでにない気まずさに包まれていた。しかし、サッカーも気まずいが、何より気まずいかというと……
「タケル君!頑張ってね?」
「頑張ってください?」
「カッコいいとこ見せなさいよ?」
「……」
なのはと彼女の友人二人が応援に来ていることが何よりの気まずさであった。ここで僕が妄想を引き起こして疾走などすればなのはの友達は気味を悪くし、それがなのはの評判にまで繋がって……
そして、さらに気まずさは続く。僕が持ってきたリュックのチャックの隙間から……
『タケル!がんばって……?』
モデルXまでがこちらを見つめている……
「最悪だ……逃げ出したい、全ての現実から目を逸らしたい……幻なら全て滅びよ!」
小学生が言うようなこととはとても思えない台
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