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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第6章:女の決意・男の勘違い
第2話:ソックリなのは顔だけ。下は……見てないから判らない。
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アイテムなの! アンタ私が事細かに指示した下着を、町に行って大量に購入出来るの!? 女性用の下着店に行って、サイズや種類・色・形・デザインを店員に説明して買ってこれるの? 女性物の下着を事細かに指定し購入する変態男として、店の女店員に白い目で見られても問題なく過ごせるの!?」

どうだ恥ずかしいだろう。
女物の下着を大量に購入するなんて、並の男に出来る芸当じゃない。
女の扱いに慣れたリュカの様な“たらし”でもない限り、事細かに購入商品の説明をして下着を買う事何て出来ないわ!

「わ、解った……ただし逃げ出さない様に俺が見張ってるからな! キサマが逃げようとしたら、その場に居る人間共も道連れに殺してやるからな!」
ふっふ〜ん! お馬鹿なボウヤね。私がアンタに仕掛ける嫌がらせは、まだまだ序の口なのよ……
逃がしておけば良かったと後悔するまで、アンタの側に居てやるんだから。

「それで十分よ……私の生活必需品が購入出来るのなら、見張られたって問題ないし、ロザリーの為に逃げ出す気は微塵も無いわ」
「ふん! サッサと行くぞ人間……」

「えぇ……じゃぁロザリー、ちょっとだけ買い物に行ってくるわね。必ず貴女の下に帰ってくるから心配しないで。それより何か欲しい物はある? お土産として買ってくるわよ」
人質というのは必ずしも側に居る必要はない。

この二人の様に、互いに愛し合っているのであれば、片方の(この場合ロザリー)心に住み着けせれば良いだけ。
私の存在を必要とさせ、出かけても戻ってくると約束し信じさせれば、根暗は私を殺す事が出来なくなるはず……
リュカが以前教えてくれた人心掌握術の一つよ。

「ありがとうビアンカ……でも大丈夫よ、欲しい物なんてないから。それより貴女が戻ってきてくれる事の方が嬉しいの」
この言葉を待ってました! これで根暗は私を殺す事が出来なくなった。
私が逃げ出したのなら話は変わるが、目障りだからと言う理由で私を殺してしまっては、大切なロザリーを悲しませる事に繋がる。ルビーの大量生産は見たくないだろう。

「そう……じゃぁ何か適当に見繕って来るわね。私のお土産センスに期待しててよね」
根暗が一際不機嫌な顔で私を睨み付けている。
気付かないフリして奴と共に外へ出ると、大きな飛龍が目の前に現れた。
根暗が言うには『フェアリードラゴン』と言うらしい。

どうやらこれに乗って近隣の町まで飛んで行く様だ……
まぁ町の近くまで乗り付けて、そこから歩いて町に入るのだろうけど。
そんな事を考えてたら、根暗はサッサと飛龍に乗り私を置いて浮かび出す。
おい、私はどうするんだ?

そんな事を思い怪訝な表情をしていると、飛龍の大きな手(足?)が私を鷲掴みにし、勢いよく大空へと舞い上がった。
うそ……何よこ
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