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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
八十九話:再び修道院へ
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な場所まで同行してくださる勇気に敬服します。貴女の身は、必ず。私たちが、守ります」

 感謝を込めて、マリアさんの瞳を真っ直ぐに見据え、真摯な口調で語ります。

 マリアさんの顔が、ますます赤く。
 そして私が抱いてる幼女の顔も、なにやら真っ赤に。

「……はい!よろしくお願いいたします!」
「……おうじさま……。……やっぱり、おうじさまだ!!」

 落とそうとかそんなつもりでは無かったが、イケメンモードに入っていたらしい。
 男装効果も、あったかもしれない。

 ……まあ、女同士だし!
 別に問題無いだろう!

 気を取り直して、先程のシスターに向き直ります。

「それでは。マリアさんをお借りしても、宜しいですか?」
「……はい。……なんでしたら、私も」
「いえ、それは。私は、マリアさんを信じていますから。きっと大丈夫です。お気遣い、ありがとうございます」
「……そうですか。では、どうぞ、お気を付けて。……マリアを、よろしくお願いいたします……」
「お任せください」
「私、足手まといにならないように頑張ります!さあ、参りましょう!」


 マリアさんを連れて礼拝堂を後にし、修道院の入り口に向かいます。

 私にしがみつく幼女が、寂しげに呟きます。

「……おうじさま。もう、いっちゃうの……?」
「うん。でも、すぐに帰ってくるから。いい子でお留守番、できるよね?」

 幼女と目を合わせ、優しく問いかけます。

「……うん!いいこにしてるから!はやく、かえってきてね!」

 幼女が、真っ赤な顔で微笑みます。

 ……幼女を落とそうとか、そんな気は本当にこれっぽっちも無いんですけれども。
 私は、どこに向かってるんだろう。

 ……まあ、いいか!
 不可抗力ってヤツよ!


 とにかく、早く用事を済ませよう!
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