暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
37話:衝突の果てに
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!」
「がはっ!?」

それを食らった士は後転するように転がる。丁度一回転したところで、立ち上がりながら指を伸ばす。

〈 HIBIKI KABUTO 〉
「ハァッ!」
「っ、がっ!?」

二つのアイコンを押したところで、プロトWの剣が飛ぶ。下から振り上げられた剣は士を削り、ケータッチを弾く。
ケータッチは飛んでいき、地面に転がる。その後少しの間があって士も地面に落ちる。
プロトWはすぐに剣を振りかざす。

「げっ!?」
〈 ATACK RIDE・ILLUSION 〉

それを見た士はライドブッカーからカードを抜き出し、バックルへ挿入する。
するとプロトWの両隣に新たに二人のディケイドが現れる。

「くっ!」
「何…!?」

現れた分身体のディケイドの一人が、プロトWの攻撃を剣で止め、そこから押し返す。
もう一人がライドブッカーの銃の引き金を引く。プロトWは弾丸を盾で防ぐ。

「はっ!」
「クッ、ハァッ!」
「だぁあっ!」

「この隙に…!」

分身体の二人が隙を作っている間に、士は地面に転がっているケータットの元へ走る。
それを横目で確認したプロトWは士を阻止しようとするが、剣を持つ分身体に阻まれる。

「行かせねぇよ!」
「邪魔、です!」
「ぐはっ!?」

分身体が振り下ろした剣を盾で受け止め、弾きながら剣を振るう。そこへ銃を持ったもう一人の分身体が引き金を引く。

「ハッ!ハァアッ!」
「ぐあぁっ!?」

プロトWは放たれた弾丸を跳躍して避け、さらに剣を振り下ろす。銃を持つ分身体は火花を散らしながら倒れる。
そしてもう一度士を見て、追いかけようとするプロトW。

「「させねぇっての!」」
「ヌッ!?」

だがプロトWの背後から覆いかぶさるように一人、もう一人が足下にしがみつくようにプロトWの動きを止める。
その間にケータッチの元に到達した士は急いでそれを拾い、再び指を伸ばす。

〈 DEN-O KIVA 〉

残りの二つのアイコンを押し、最後の“F”の字のアイコンを押す。

〈 FINAL KAMEN RIDE・DECADE!〉

自らの姿をディケイド・コンプリートフォームへ変え、ベルトのバックル部をケータッチと差し替える。

「ちっ!」

プロトWは小さく舌打ちをすると、覆いかぶさる分身体を無理矢理放し、振り返りながら剣を振るう。そして下で足にしがみついている分身体に剣を突き立てる。
それぞれ攻撃を食らった二体は消えていった。

「………」
「………」

障害がなくなったプロトWはゆっくりと士の方へ向き直り、武器を構え直す。
二人の間に長い静寂が流れる。ゆっくりと、少しずつ早くしながら道路沿いに横へ平行移動していく
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