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魔法少女リリカルなのはViVid〜英雄の意思を継ぎし子達
十二話〜デバイス
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そう言うのは苦手だ。肩書きと違って謙虚なやつだしな。ところでノーヴェ」
「なんですか?」
「お前はこいつらがどこまで行けると思ってる?」


私達がどこまで行けるか。その事を質問されたノーヴェが少し間をあけてから答える。


「ルール特化の選手もいますし、行けてエリートクラスまででしょうね」
「まあそうだろうな」
「うぅ……」


ズバッと言われると少し落ち込む。


「ただ、こいつらはまだまだ伸びそうですから、どうなるかはわかりませんね」
「え……」


しかし、ノーヴェはまだわからない、と言ってくれた。
それは裏を返せば予想を上回ってみせろ、と言うことだろう。


「そうか。ならばもっと厳しく訓練をつけてやることにしよう」


いきなり聞こえた声に振り返るとパパが戻って来ていた。
それよりも、訓練厳しくするって……。


「そうですね。ヴィヴィオのことはお願いします。リオとコロナはあたしが受け持ちますから」
「アインハルトさんは?」
「アインハルトは下手なアドバイスで覇王流の型を崩すより、格上とのスパーで色々身に付けた方がいいと思うんだが……どうだ?」
「はい。私はそちらの方がやりやすいです」


そう言いはなったアインハルトさんにランスさんが話しかける。


「なら俺が知り合いを当たってやろう」
「本当ですか!?」
「おう。ただ、そいつ等は強いぜ?」
「望む所です」


良いなー。上位ランカーとのスパーか……。


「ほう、不満そうだな、ヴィヴィオ」
「え、そんなことないよ!!」


不満が顔に出ていたのかも。これは……。


「なら久々にしっかりと模擬戦をやるか」
「うええ……」


どうやら私に逃げ場はないようだった。




side アインハルト


あれから二週間、デバイスが完成したという連絡を受けた私はノーヴェさんとその姉、チンクさんと共に八神家に向かった。


「もう少しでつくぞ」
「お、あれは……」


ノーヴェさんが誰かを見つけたようで、視線をそちらに移していた。
私もそちらを向いてみる。


「せやっ!」
「ミウラじゃねーか。あいつもインターミドル出るのかね」


ミウラさん、という名前らしい彼女の動きは独特だが、修練を積んできている者の動きだった。


「そう言えば、あいつもランスさんから教えを受けてたな」
「そうだったのか?」
「うん。あいつの『抜剣』はランスさんのやつに似ているから」


上位ランカーだけではない。まだまだ強い相手は沢山いる……!


 

side ヴィヴィオ


「どうしたヴィヴィオ。もう終わりか?」
「ふぇぇ
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