マジカル☆ウィッチルフェイちゃん、短距離転移(ショートカット)する!
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中層に到着すると、そこには5メートルくらいはある巨大なスラグが居ました。そのスラグは巨大な鼻に大きな上下に割れた機械の手を持っています。そして、その横にふわふわと宙に浮いている半透明な女の子。
「ニオ!! 何をしているの!」
なんだか身体が赤くて従えている感じがします。
「錬金術師よ、我に対する度重なる攻撃を加えたのはお前達だな……? それに加え、我らが守護する世界の異分子たる異界の魔女よ。即刻、この世界より立ち去れ」
「ニオ……何を言っているの?」
「断る! それにしても、あれって操られてるよね?」
「というか、アーシャさんの妹さんは幽霊さんですか? 私もお断りですね」
蘇生となると、色々と準備が大変なのですが。
「対象の錬金術師と異界の魔女を敵と認定。……排除、開始」
ニオ(?)の命令に従って、広い空間の中、巨大な敵が動き出しました。左右に3本ずつある蜘蛛の様な足を動かして近づいてきます。そして、その身体は直ぐに真っ赤になりました。
「これは強そうね」
「ベルちゃん、ルフェイちゃん、お願い! 手伝って」
「任せてください」
「そうそう。癒しの精霊よ、アタシに力を貸しなさい!」
ベルちゃんが黒嬢で術師を地面に書いて、精霊を呼び出しました。
「黒歌!」
「了解にゃ! 白音も一緒にやるにゃ!」
「にゃっ!」
2匹の猫は私達から離れて、そのまま周囲に溶け込みました。おそらく仙術を使っているのでしょう。
「こっちも行きます。中って!」
アーシャさんが何か袋を投げつけました。それが命中すると、凄い匂いが一瞬だけして、目に見えて動きが鈍くなりました。
「あ、アーシャさん?」
「これは匂い袋です。対象のステータスを下げる効果を持ちます」
何それ、この世界の錬金術師って怖いですよ!
ただの匂い袋でバッドステータスを与えるってどうなってるんですか!
「エネルギー砲弾を放て」
ニオ(?)さんの指示で背中にある2つの突起から、何やらエネルギーの塊を3つずつ打ち上げました。それはゆっくりと降下してくるようです。
「ルフェイ、お願い!」
「分かりました!」
イタクァを呼び出して、即座に6回もトリガーを引きます。それでイタクァから放たれた弾丸が合計6個にもなっているエネルギー弾に命中し、頭上で爆発が置きました。その影響でパラパラと天井の一部が落ちてきています。
「あんまり全力は出せそうにないですね……引用、バルザイの偃月刀」
召喚と同時にイタクァを元に戻して、今度はクトゥグア、断鎖術式ティマイオス、クルティオスを召喚します。私が準備している間にアーシャさん
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