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【新約】魔導循環〜Magical circulation〜
Π?μπτο ιστορ?α /ν?χτα
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ードナー》《ランチャー》をはじめとする戦闘系まで多岐にわたるオートマトンが開発されてきた。そして今や、その知能レベルや外見はほとんど人間とそん色がないほどに発展した。

 この物語は、(マスター)の少女と相思相愛であることに苦しむ《ナイト》の少年を主人公に迎えた物語。



 ***



 僕の機種は《ナイト》という。僕の本当の名前は《KnightUnitthreetype(騎士三号機型)1364Build(1364年造)No.132899693(No.132899693)》。それが僕の正式な名前だし、本来僕にそれ以外の名前はない。
 
 だけど僕を買った(マスター)は『それじゃぁ長いでしょ』といって、勝手に僕に名前を付けてしまった。

 
 ――――だから、僕は(マスター)……リィナにもらったこの名前で、僕自身を名乗ることにしよう。

 初めまして、この物語を読んでくれているみなさん。

 僕の名前は、《ホワイト》と言います。



 +++



 僕の(マスター)であるリィナの本名は、リィナ・フォン・クルスフィォーレという。もとは名の知れた貴族の一派だったらしいが、今は没落貴族と言うのだろうか、その様なものになり下がっているらしい。

 リィナは十五歳。年ごろの彼女には常に僕と、もう一人《バトラー》という機種のオートマトンが付いている。彼につけられた名前は《セバ=スー・チャン》。ちなみに《八極拳》という武術の達人で、これでも一応戦闘特化型の僕が、全力を出しても勝てない。とてつもなく強いおじいさんだ。ちなみに1310年造だから外見的にも年齢的にも高齢。

 《バトラー》の機種はかなり古い時代から存在する機種だ。祖たる《アルバート》《アリス》系の流れをくむかなり最初期のシリーズで、彼らの技術は僕ら《ナイト》や兄弟機の《ウォーリア》にも受け継がれている。

 僕の機種《ナイト》は、現在世界で最も流通しているオートマトンの基礎フレームだ。

 オートマトンは購入時は《基礎フレーム》とよばれる基本的な殻しかない。それに改造を加えたり、外装を強化したりして、世界にたった一体だけのオートマトンが作り上げられるんだ。人型のフレームのオートマトンは、最終的には人とほとんど見分けがつかないほどの姿になるため、必ず目の下に《コード》と呼ばれるマークをしるすことが法律で義務付けられている。特に《ナイト》系列の機体は本当に人間にそっくりだ。一体として同じものは存在しない。


 オートマトンには必ず《魔術基盤》が搭載されている。これに記された魔術を、好きなように使えるのだ。 

 僕こと《ナイト》の《ホワイト》にもこれはきちんと搭載されているけど、それがどんな機能の魔術なのか、紹介す
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