暁 〜小説投稿サイト〜
少年は魔人になるようです
第64話 少年達は戻って来るようです
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


・・・と言うほども無い事に、寝ていようが駆けつけて来る、と。そう言うことだった。


「本当に眠ってるとね?家の中の事ですら、私でも気付けないのよ。それなのに、ね………。」

「今は、その…………ちゃんと、寝てるんですか?」

「………ここはね、外との時間差を五千倍にしてあるの。」


ノワールさんは僕の質問を無視して、さっきと同じように言う。

五千倍って言うと・・・外の一時間がここで半年以上って事?なんでそんな事を――――


「ここで眠ってる八時間……でなくとも、四時間くらいでも。あっちでたった六秒くらい、

ちゃんと眠ってて欲しいわ。」

「……………そう、ですね。」


ふと、寝ている愁磨さんを見る。普段は何かとやり過ぎ――もといはっちゃけ――いや、元気なこの人。

今はとても静かで、儚げですらある。目を離した瞬間に、消えてしまいそうなほど。


「(この人が人類滅亡とか、考える訳ないよね……。)って、あれ?」

「もう、また………しょうがないんだから。」


自分の馬鹿な考えが嫌になって、溜息をつく。

その一瞬目を離すと、布団の上の愁磨さんは奇しくも思った通りに居なくなっていた。

・・・また、と言う事は、さっきも抜けだしたんだろう。


「……仕方ない人ですね。」

「ええ、全く。……………ねぇ、ネギ。」

「はっ、え、ひゃい!?」

「男の子が情けない声出さないの。」


・・・・ノワールさんに名前を呼ばれた事なんて無かったから、変な声を出してしまった。

い、一体なんだろう?


「シュウはね、凄く大きい事をしようとしてるの。果てしない、と言うかお馬鹿なくらいの。」

「え、は、はい。」

「そのせいでね。友達とか仲間とか呼べる人にも、嘘ついたり隠し事しなくちゃいけなくなってるの。

嫌いになられそうでも、どうしようもなくて、もう止まれないの。」

「……はい。」

「だからね。あなただけはあの人を見失わないで欲しいの。味方になるとしても、敵になるとしても。

フフフ、勝手なことばっかりごめんなさいね。」


『あげるわ』と言って、ダイオラマ球を投げて渡される。

愁磨さんほどではないけれど、瞬きの内にノワールさんも居なくなってしまう。

僕はそんな事は出来ないので、魔法陣に向かう。


・・・ノワールさんに言われた事は、学園祭での事だと思った。だから、是が非でも止めようと心に誓った。

――――その真実は、数週間後に知る事になるのだった。

Side out

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ