暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
常盤台中学襲撃事件
Trick39_13組!? お前ら異常(アブノーマル)か!?
[2/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


途端に宗像の前方から殺気が強くなった。

 ダダダダダダッ!!

殺気に気付いて僅かに横に動いた宗像には、一つとして当らずに通り過ぎる。

視界の悪い熱感知では、細かい照準は不可能だった。

宗像は当たるかどうかのギリギリの位置で進み続け、踵の刃の連結を解除する。

右足を高速で横に振り、鞭のようになった刃も後に続く。

「じ、銃が!?」

刃が銃を切り裂き、ガラクタへと変貌させた。

「武器の心配してる場合?」

冷たい笑いを浮かべ、今度は左足を後ろ回し蹴りの要領で相手の両太腿を横に断ち切る。

男はわめき声をあげながら前に倒れ、うつ伏せで上に来た後頭部を
宗像は容赦なく踏みつぶす。もちろん殺さない力加減で。

頭から血が出ているかどうかは駆動鎧で隠れて見えないが、完全に気を失っていた。

「2人目完了。殺さない上に、生徒にトラウマを植え付けないように手加減とか
 面倒臭いな。殺していいかい?」

『だめだ。早く教室から出ろ。2人が出入口に向かっている。
 袋のねずみにされるぞ。急げ』

「Aye, ma'am」

通信機越しの位置外の指示に従い、後頭部から足を退けて
1秒としない内に教室から宗像は出た。

「おわぁ!!」「な!?」

急に出てきたことで敵は驚いたが、すぐに銃口を宗像に合わせる。

もちろん、宗像は発射を許さず、引き金が引かれる前に2つの銃を鉄屑に変えた。

『熱感知カメラは顔左側だ』

指示に無言で従い、A・Tのつま先で左側頭部の装甲をへこませながら蹴り抜く。
カメラ破壊が目的だったが、都合良く脳震盪を起こして動かなくなった。

もう1人も同じ方法で倒そうとしたが、その前に宗像の腹にナイフがかする。

煙幕も次第に無くなり、2人の視覚を邪魔するものはなくなっていった。

ここからは奇襲奇策を挟まない完全な実力の勝負。

「手早い対応だ。今までの先輩方とは違うな」

「何者だ貴様!?」

「・・・神理楽(かみりらく)高校に在学中の者ですよ」

「なに!? よりにもよって四神一鏡の・・・」

「ええ、あなた方が少し前まで所属していた神理楽(ルール)
 その下部組織の養成、いや傭兵学校、つまりはあなたの後輩になる。

 来年は僕もやると思うよ、3年の駆動鎧操作(アーマーカリキュラム)

「ちっ!」

舌打ちをしながら再びナイフで切りかかってきた。

駆動鎧操作(アーマーカリキュラム)は、神理楽(かみりらく)高校の
3年に行われる授業の一つだ。

学園都市で駆動鎧について教えているのはこの高校だけだった。

世界中で駆動鎧をつけて活動している人間の6割は信乃達と同じ学校出身。
残りの4
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ