暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
常盤台中学襲撃事件
Trick37_ア〜イ キャ〜ン  フッラーーーーーイ!!
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常盤台に到着するのに3分の遅れが生じる。
 その3分の間にどれだけの人が被害にあうか、救えるかは考えたか?』

「そ、そんなに緊迫した状況なの?」

『そう考えてもらっても構わない。

 ニシオリが必要としているパーツは、特定の愚民(てき)と特定の兵器を相手に
 する時に必要なだけだ。常盤台の救出には必要と言うわけではない。

 優先すべきはパーツよりも愚民(ゴミ)掃除だ』

「そうだったんだ。ごめんね、つーちゃん。こんなこと聞いて」

『分かればいい。走るのに集中しろ』

「はい!!!」

さらに足に力を込めて、加速していった。







「なにあれ?」

「すごい、ビルまで飛んだよ・・・すごいすごい!!」

「涙子かっこ良かったよ! なにあれ、あのインラインスケートすごすぎ!!」

公園で佐天の無茶(ジャンプ)を、最初から最後まで見ていた3人は、
驚きすぎて沈黙した後、興奮が爆発したように叫んでいた。

「あれなんだ! ルイコが言ってた特殊なスポーツって!!」

「特殊ってか、かっこよ過ぎだよ! 涙子あんな特訓してたの!?」

「私としては涙子よりも・・・」

「うん」「そうだね」

「「「信乃さんがかっこよかった!」」」

親友の信じられない行動と結果よりも、途中で手助けした信乃の方が
3人には印象に残っていた。

落ちそうになった親友を、急に表れて、急に助けて、すぐに去っていく。

英雄、ヒーローの必須条件を完璧に見せつけたから当然と言えば当然だ。

「あ〜どうしよう。涙子に信乃さんは譲る、応援するって言ったのが只今後悔中」

「私も狙っちゃおうかな」

「だめだよ2人とも。ルイコを応援しなくちゃ。それに、顔赤くなってるわよ」

「マコチンだって真っ赤だよ」

知らないうちに3人にフラグを立てた信乃だった。



つづく

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