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とある星の力を使いし者
第80話
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刀夜は四人掛けテーブルに二人だけ座っている。
おそらく、後から上条とインデックスが合流する事になっているのだろう。
通路を挟んで竜也と秋葉が座っており、その向かい席には淡い灰色のワイシャツに薄手のスラックスを穿いた女子大学生ぐらいの女の人と、その隣に陸上選手が着るようなランニングに短パン姿の女子中学生、超能力者(レベル5)でもある御坂美琴も座っていた。

「それでどうしてお前も此処にいるんだ?」

「知らないわよ。
 私もついた時には皆集まっていて・・・・」

「彼女も刀夜さん達と一緒に困っているみたいだったから、声をかけたんだ。
 それで一緒にお昼ご飯を食べる事にしたんだよ。
 いやぁ、本当に世間は狭いな。」

竜也の説明を聞いて納得する。
麻生は竜也達が座っている席に座る。
二人掛けなので少し狭いが、真ん中にいる秋葉は嫌がるどころかむしろ嬉しそうな表情を浮かべている。
上条が合流するまで待っていると、数分して上条とインデックスが喫茶店に入ってくるのが見えた。
なぜか、インデックスはいつもの白の修道服ではなく、チアガールの服装になっていた。
上条は麻生が居る事に気づき、少しだけ気まずそうな顔をするが、親が見ている前でそんな顔をする事はできないと、いつも通りの顔に戻して話しかけてくる。

「あれ、恭介もいたのか?」

麻生もいつも通りの口調で話す。

「なぜ、俺が此処にいるのかは俺とお前の親から聞いてくれ。」

「へ、恭介の親?」

と、麻生の隣にいる竜也と秋葉の方に視線を向ける。

「恭介の父の竜也です。
 こっちが妻の秋葉。
 君が当麻君か、ウチの恭介がお世話になっているよ。」

「いえいえ、こっちの方が色々と恭介にお世話になって。」

上条が小さく頭を下げる。
上条とインデックスは刀夜達側の席に座り、ようやく全員そろった。

「とうま、私お腹減った。」

「あらあら、それじゃあ早ご飯にしないといけないわね。」

詩菜は膝の上に載せていた籐のバスケットをテーブルに置く。
秋葉も同じようにバスケットをテーブルの上に置く。
食べ物の匂いに敏感なインデックスはすぐさま姿勢を正す。
それを見た上条は呆れたような表情をして、ふと気づいた。

「何だ、御坂も来ていてたのか。」

「アンタ、こいつの存在に気づいた時には私の事も見えていたでしょうが!!
 何を今気づきました、みたいな反応をしてんのよ!!
 そもそも、いつもアンタの側にくっついているこの子はどこに住んでいる誰なのよ!?」

「そうだぞ当麻。
 言われてみればその子は誰なんだ?
 泊まりがけで海へ行った時にも一緒について来ていたが、海の家では父さん達の質問も上手くはぐらかされていたし。
 恭介君
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