第九話 新たな開闢
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備を地上用の物に変更している。
ラクス・クラインの死体は必要なく、殺したという事実さえあれば問題ない。シェルターに入ったことは確認済みである以上、ここを破壊すれば証拠などなくとも殺したと断言できる。まあ、その上で死体が見つかれば上等であるが。
そして、最後のひと踏ん張りとばかりに攻撃を仕掛けようとしたその時、僚機の一機が腕を撃たれ武器を失う。
「何だ!」
『あれは……』
『データにあったフリーダム!?まだ存在していたのか!』
とはいえ、彼らもプロである。驚愕はあったものの、すぐさま冷静さを取り戻し、攻撃を開始する。だが、その圧倒的な機動で次々と味方は撃たれ、或いは斬られ戦闘力を失っていく。
『舐めるな!』
一人のパイロットがアッシュのビームクロー使い、突く様に切り裂こうとするが、フリーダムは半回転しながらそれを躱すどころかサーベルで腕を切り落とす。
「やらせん!」
唯一指揮官機用の改造が施されているヨップのゲルググFSはビームサーベルを抜いて、ゲルググシールドを構えながら腰を落とす。
『指揮官機か!』
頭部バルカンを放ちながらフリーダムに攻撃を仕掛ける。しかし、その攻撃も虚しく、一撃目は何とかシールドで防ぎながら放ったものの、二撃目に振りかぶった右腕はあっさりとフリーダムの振り上げられたビームサーベルに断たれ、そのまま援護しようとした味方も一気に撃ち落としていく。
「まだやれる!」
残った左腕で盾を捨てさり、腰に差したビームライフルを抜き出し、残ったアッシュと連携しようとするが、逆にフリーダムのビームライフルに武器を撃ち抜かれた。それでもと、最後の抵抗ばかりに速射砲を放つがあっさりと避けられてしまい、それどころか収束ビーム砲で両足も撃ち抜かれてしまう。
残ったのは一機のゲルググF型とアッシュ。同士討ちも辞さないとばかりに同時に前後からサーベルやクローで切り裂こうとしたがご丁寧にゲルググは頭部を撃ち抜かれ、アッシュは両腕を切り裂かれたまま足もレールガンで吹き飛ばされてフォノンメーザーすら撃てない体勢にさせられた。
ここまでの戦闘に三分もかかっていない。まさに圧倒的な強さだった。機体の性能上核を搭載しているフリーダムが上なのはわかる。だが、それでもこちらも最新鋭機であり、ヨップの乗っていたFSなどは同型機のゲルググの中でもトップクラスの性能だったはずだ。
『これが、キラ・ヤマト……スーパーコーディネーターの力……』
頭部が潰されたゲルググのパイロットがそう呟く。それを最後にその機体もライフルやレールガンで四肢を撃ち抜かれていった。
◇
どの機体もコックピットを討たれることはなかったが次々と自爆していく。暗殺部隊などという特殊部隊が敗北した先は死
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