第九話 新たな開闢
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アスランを案内することにする。
「こっちだ」
「あ、ああ。わかった」
マーレとアスランは艦内を歩き、ミネルバの艦長室へと向かう途中、アスランは尋ねる。
「オーブがどうなっているのか知っているか?」
「ああ、詳しくは知らんがな」
「じゃあ、何故あんなことになったのか……」
「あんな事って言うのがどんな内容かは知らんが少なくともオーブは連合と手を組んだことは確かだ。おかげで俺たちはていの良い土産扱いを受けたぞ」
内容を聞き、アスランは「カガリがそんなことを…」や「結婚!?」って騒いだり、挙句連れ去られたことを聞いて驚愕するどころか少しばかりホッとする表情を見せる。マーレにはこの上なく苛立つ表情だ。ナチュラルに良いように利用され、ナチュラルにうつつを抜かす。仮にアスランがフェイスでなかったら殴り倒していたかもしれないとまで思う。
「聞きたいんだが、お前はオーブを討てるのか?」
「―――それは」
「そりゃこっちだって向かってこなけりゃ撃たんだろうが、状況が変われば最悪、本土まで攻めることになるんだぞ?それでもテメエは討てるのかよ?」
正直言って、色々と甘すぎるのだ。守るために戦うだとか、真実が如何とか、守ってばかりでは向こうは得をするばかりだ。少なくとも自分たちの土地を荒らされないだけ損はしない。必要なら攻めなければならんだろう。
それに、他国を攻めるのが良くて、オーブを攻めるのは躊躇う。愛着があるなら当然だが、攻められる他国からすれば文句の一つでも言いたくなるだろう。
「まあなんにせよ、その辺はよく考えた方が良いんじゃねえのか?俺はどうでもいいが、そのせいでお前が俺たちの足を引っ張ったら困るんだからな」
曖昧な表情を見せたまま、彼は頷くことしかできなかった。
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