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遊戯王GX−音速の機械戦士−
−昇格デュエル−約束−
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入れないほどに?

「…遊矢、すまないが、手伝ってくれないか?来て見れば分かる。」
「手伝いは良いが…」
どんなんなってんだ。


ワックスを持ち、三沢の部屋に着いた。
「…ここは、魔界か?」
そこには、壁一面に、ビッシリと数式が書かれていた。

「魔界とは酷いな。」
三沢は抗議するが、これは魔界だろう。
「俺は、デッキや戦術を考える時に数式を書く癖があってな。いわば、この壁一面の数式は俺の努力の証だ。」
「証、ねぇ。だからワックスがけを自分でしろと言ったのか。」
清掃業者さんが可哀相だな、これは。
「君には無いか?デッキを改造する時の癖。」
「そうだな…俺は、ゆっくりと静かに集中してやるな。」
数式よりは変じゃないだろう。
「じゃ、さっさと消してやるか。」
「ああ。」
三沢と二人でワックスがけをして、デッキの調整をした。


「すまないな、遊矢。」
「これぐらい別に良いだろう。」
絶賛ワックス塗りたての三沢の部屋に寝れるはずも無く、三沢は俺の部屋のソファーで寝る事となった。
「このデュエルに勝ったら、オベリスク・ブルーか…」
「ああ。二人でオベリスク・ブルーのトップになり、それからどっちが本当のエースか決めようじゃないか。」
「ああ。約束したからな、三沢。」
約束。
二人でオベリスク・ブルーのトップになり、それから二人で決着をつける約束。
「遊矢。俺たち片方が負けたらどうする?」
「三沢らしくない質問だな。俺たちは負けない。」
「…そうだな。お休み。」
「ああ。」


寮の入れ替えテスト。
朝一番にやる予定だったので、俺と三沢はデュエル場に向かっていた。
「おはよう遊矢。」
「明日香?どうした、こんな朝早くに。」
途中で明日香に会った。
「あなたと三沢くんが寮の入れ替えテストをするって話を聞いてね。応援しに来たのよ。」
「そりゃどうも。」
「俺もだ。」
亮が歩いて来た。
「亮もか。今日から同じ寮だな、よろしく。」
「気が早いわよ…」
明日香のツッコミが入る。
そんな俺たちのやり取りを、三沢は驚いて見ていた。
「カ、カイザー亮…」
「そういや、三沢に話してなかったか。亮とは何回かデュエルしてるんだ。」
「三沢大地か。君にも興味がある。今度、デュエルしよう。」
「は、はい!」
カイザー亮は、アカデミアの生徒の憧れらしいからな。三沢もデュエルしたいんだろう。
「さて、行くか。」
4人でデュエル場に向かった。


デュエル場には、二人のオベリスク・ブルーの生徒と、クロノス教諭がいた。
「待ってたノーネ。シニョール三沢はシニョール万丈目と、シニョール遊矢はシニョール高田とデュエルするノーネ。」
…高田?誰だ?
「高田純二朗。実力はともかく、態
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