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遊戯王GX−音速の機械戦士−
−昇格デュエル−約束−
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遊矢side

今日は、ラー・イエローVSオシリス・レッドの野球試合。
お互い、ピッチャーの十代と三沢の球が打てず、投手戦になっていた。
俺?当然三振さ。
俺は運動が出来ないわけじゃないが、十代や三沢ほど出来るわけじゃない。
…つうか、三沢すげぇな。運動も出来るし勉強も出来るし顔も良いしデュエルも強い。
どんな完璧超人だよ。
0-0のまま回は進んでいった。そして、ラー・イエローの攻撃。
「へっ!打ってみやがれ!」
オシリス・レッドチームのエース、十代の好投により、瞬く間にツーアウトになるラー・イエローチーム。
…って、次の打者俺じゃん。
「また三振にしてやるぜ遊矢!」
「お手柔らかに頼む。」
投げられる十代の球は速く、全く打てん。
「タイムだ!」
ベンチの三沢が審判に叫ぶや否や、俺のもとへ走って来る。
「どうした、三沢?」
「遊矢、よく聞け。十代の球は確かに速いが、ある一定の法則性がある。次はストレートだ。」
法則性…単純な十代なら、あるかも知れないな。
「分かった。何とかやってみよう。」
タイムが終わり、バッターボックスに再び立つ。
「何をやってたか知らないが、意味無いぜ!くらえっ!!」
確かに速いが、どんな球かわかっていれば打てる!
カキーンと良い音をたてて、ボールは飛んでいった。
「何ぃ!!」
十代の投げる球が完璧に分かるようになったラー・イエローチームは、それからヒットを連発。9-0のコールドゲームとなった。


「いや、すげぇな三沢。普通法則性なんぞ分からんぞ。」
「なに、十代が分かり易かっただけさ。」
野球試合は大勝利に終わり、俺たちは食堂で昼飯を食べていた。
「三沢くん、遊矢くん、ちょっと良いですか?」
「樺山先生…何か用事ですか?」
樺山先生。ラー・イエローの寮長である先生だ。生徒のことを親身に考えてくれる良い先生だ。
短所は影が薄いことだな。
「クロノス教諭から連絡がありましてね…あなた達二人は、明日、オベリスク・ブルーの生徒二人と、寮の入れ替えテストをすることになりました。」
「入れ替えテスト?」
「はい。オベリスク・ブルーの生徒二人と個別にデュエルし、勝った方がオベリスク・ブルーになることになります…おめでとう、勝ったらオベリスク・ブルーですよ。」
「ありがとうございます。なるほど、そういうことか。」
クロノス教諭が
『二人同時に入れれば問題ないーノ』とか考えたんだな。
「つきましては三沢くん、あなたは部屋のワックスがけをしなさい。二人とも、今日の午後の授業は欠席にしておきます。遊矢くんは、デッキの調整をどうぞ。」
そう言って、樺山先生は去っていった。
「部屋のワックスがけを自分でやれって、どういうことだ三沢?」
部屋が酷く汚いのか?
業者さんが
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