第七話 開戦の号砲
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―――戦争が始まった。ユニウスセブン落下の犯人の引き渡しを口実として、連合はプラントへの宣戦を布告。既にテロリストは全員死んでいる以上、引き渡すことなど当然できず、戦争の回避は事実上不可能である。
さらに厄介なのは連合の引き渡しまでに要求する時間の少なさだ。これは最早戦争へと託けるための口実だとプラントの住民誰が見てもわかる事だった。
連合の艦隊は既に展開準備を完了している。月基地からの艦隊の大半なのだろう。その戦力は艦隊やMS、MAの数だけ見ても戦力的にはプラントを落とすことが可能かもしれない。
その戦力比でプラントの明暗を分けるのは、パイロットの技量、MSの性能だけ。
―――そして、おそらく連合は核を使う。戦い幕は上がろうとしていた。
「デュランダル議長、せめて脱出の準備を」
「脱出したところで我らに行くところなどないのだ。なんとしてもプラントを守り抜く」
ついに戦端が開かれ、戦闘が始まる。プラントの最付近に構える最終防衛ラインの艦隊と一隻だけ形容の違うNスタンピーダーナスカ、それらを護衛するMS部隊。
戦線の中核を担うであろうゴンドワナを中心とした艦隊の中層防衛線。
「そのような理屈でプラントを討つなど、我慢ならん!」
「絶対にプラントを討たせるな!」
そして、連合と真っ向からぶつかることとなる、MSや戦闘艦を中心とした最前線。この場にそぐわぬ様なマーシャンの火星製MSやジュール隊、ハイネ隊などの精鋭が次々と敵MSを打倒していく。
一方で連合はアルザッヘル基地より運び込んだ大艦隊。数では勝る連合。しかし、技量差や性能差から考え見るにほぼ五分の戦いに持ち込まれることとなっていた。だが、この状況でも連合側に焦りはない。
彼らにとって本命は、旗艦ネタニヤフを中心とした核による奇襲艦隊「クルセイダーズ」によるプラントへの核攻撃だったからだ。
「まもなく、クルセイダーズによるウィンダム部隊が動きます」
「よし、敵に発見はされていないな。これだけの主力部隊を囮として使っているんだ。失敗は許されんぞ」
アルザッヘルから来た部隊の最高司令官はプラントへの核攻撃の為に指示をする。そしてクルセイダーズの状況を確認し、オペレーターから報告を受ける。
「未だ敵、発見による動きなし。見つかっていないものかと」
「出撃させろ、青き清浄なる世界の為に、な」
「は、ウィンダム隊出撃!全機、プラントへの攻撃を開始せよ」
『『『青き清浄なる世界の為に!』』』
ついに核部隊が動き出す。戦線から離れていたこともあり、プラントへの接近は容易く進んでいく。
「あ、あれは!?」
一機の長距離強行偵察複座型ジンがウィンダム部隊を発見し、報告する。しかし、もう遅い。まともに迎撃するには距離
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