暁 〜小説投稿サイト〜
少年は魔人になるようです
第56話 二回目は比較的平和なようです
[1/9]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話

Side 愁磨

パシュゥ
「っと。"記憶同期開始"―――成程、確かに時間跳躍している。驚嘆に値するよ、超 鈴音。」


一日目(一回目)の予定が終わった俺は、確認の為再度カシオペアを使い、学祭開始時刻まで跳んだ。

記憶上、ノワール達に構ってなかったし大会もまだだ。


「妙な話だよなぁ。今から(本体)が記憶する事は、戻る前の(本体)呼んだ方(俺2達)も記憶できるのに、

今の俺が記憶してないんだから。」


言ってる事が妙なのは、記憶を共有させられる便利さ故、か・・・。

混乱を招く物が、大事を見れば便利という。世知辛いねぇ。


「さっきから独り言おっしゃってますが、どうかしたんですの?」

「おわぁ!?し、しずな先生……。驚かさないでください。」

「あら、天下無敵の織原先生の後ろをとれるなんて。自慢になりますわね。」


珍しく、少女のように笑うしずな先生。マジで洒落にならんのだがな、これ。謎なお人だ・・・。


「愁磨先生は、これから見回りでしょうか?」

「あー、いえ。あても無く、一人寂しく彷徨うだけですよ。」

「ウフフ、それでは丁度いいわ。少々わたくしに付き合ってくださいな、愁磨さん?」


言いつつ、腕を組んでくるしずな先生。もといしずな。・・・やけに押してくるな。祭り効果か?


「1〜2時間だけですわ。さ、行きましょう。」

「い、行くから引っ張るなって……。」


つーかそっちに俺2が居るんですけど!?

慌て、とりあえず別の場所へ移動させる。にしても、またデートか・・・。ネギに文句一切言えんな、これ。

………
……


ドン! ドン! ドン!
「フッ、ざっとこんなモンよ。」

「せんせー!せんせー!!もうやめてくださいよ!あんたがやるとモト取れないんだから!!」

「あらあら……。」


SRを回しながら台のホルスターに戻すと、的屋の生徒に文句を言われる。

そりゃそうだ、俺がやっているところにある商品は最下がゲーム機、上は海外旅行や学祭全フリーパス。

そこの景品を次々取られるのだ。(学祭には一回3〜4万以上の超高額出店があると言えば価値が分かるだろう)


「ま、二回目だしな。いや、この時間帯なら一回目と言うべきか……?」

「何か言いました?」

「あー、いや、何でもない。」

「そう?それじゃ次は……と思ったけれど、時間が中途半端ね。

お茶しながら、ゆっくりしましょうか。」


即座に行動を開始するしずな。無論、(荷物を大量に持った)俺の腕を抱えた状態で。

そうなる事はこの2時間で分かっていたから大丈夫だったが。


「わたくしはダ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ