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ゲルググSEED DESTINY
第一話 微妙な改変と原作開始
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トライアルで、結果的に量産化は見送られてしまった。いや、量産化は行われるんだが、次期量産機の主力MSの座は奪えなかったのだ。考えてみれば当然かもしれない。ゲルググ初期型と量産型のA型までしか完成してなかったのだから、汎用性の高さではバックパックの交換が出来るザクの方が上と言えるのだ。
とはいえ開発主任の座を収めた俺はゲルググのバリエーションを開発するために色々と行動し始めている。

「―――というわけで、エース用のカスタムタイプを製作するからそれらのテストパイロットの候補になってほしいんだ、マーレさん」

今現在、俺はテストパイロットとして実力の在りそうな相手を探して、スカウトしている。彼、マーレ・ストロードのことは少しだけだが、覚えてはいる。確か、アビスのテストパイロットで撃たれてた人だ。ジャーナリストの話の漫画を読んだ時に俺の中では一番印象に残ってた人だから覚えている。
まあ、折角実力があるのだから、アニメ初期で退場してほしくないのだ。ちなみにまだ、セカンドシリーズのテストパイロットの選出は済んでいない。それどころかセカンドシリーズの機体すらまだできていないはずだ。ザクの量産が始まったばかりなのだし。

「ほう、俺を選ぶとはな。中々話が分かってるじゃないか。この新型機、確かゲルググだったか?良いだろう、受けてやる」

インパルスがまだ出てないから、インパルスに対する執着心もなく、スカウト自体は非常に簡単に済んだ。この辺りのフットワークの軽さは個人主義の強いプラントならではだと思う。
彼はアビスのパイロットだったはずだから、おそらく射撃系の能力が特に高いと思い、B型よりも先にゲルググC型を造ることとなった。彼本人の要望にも応えて、出来るだけ殲滅性の高い武器も製作する。

「さて、キャノンタイプのC型は彼で良いとして、他タイプはどうするべきか?」

実力的に高い評価を受けているのはコートニー・ヒエロニムスやイザーク・ジュール、ディアッカ・エルスマンといった、原作でも出てきたような人物などが資料に載っている人物では多い。しかし、やはりそういう人物には得てしてスカウトしにくいものがある。
特にコートニーは高い空間認識能力を持っているせいか、既にカオスガンダムの原型のような機体の製作に掛かっているらしい。

「やはり、シンに頼むしかないかな」

何度も頼むのは気が引けるし、彼の時間を奪ってしまうんじゃないのかと思うものの、優秀なテストパイロットはやはり欲しいのだ。

「まてよ、どうせ、同期の人達はミネルバに乗る時もザクとかゲイツだったんだ。だったらこっちで機体の提供含めて参加させてもいいんじゃないか?」

レイやルナマリアは勿論のこと、最初の方でゲイツに乗っていた彼らだって、最新鋭艦に乗ったパイロットなのだから決して
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