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IS-最強の不良少女-
サボり
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ISの乗り方教えてくださいよー。山田先生しか頼れる人がいないんです」

 その言葉に真耶の瞳に火が灯った。

「わかりました!この山田真耶。精一杯鳴雨さんをサポートします!……でも織斑先生じゃなくていいんですか?私よりISに乗るのは織斑先生のほうが上手ですよ?」

「はい。確かに織斑先生にも頼みたかったんですが……。弟さんの試合もあるのでそちらに集中したいでしょうから山田先生に頼みました」

 ……嘘だけど。

 響の答えに真耶はもう一度「わかりました」と大きく頷くと響の腕をがっしりと掴み告げた。

「一緒にがんばりましょう鳴雨さん!!」

「はい!!」

 ……計画通り。

 響もそれに答えるように真耶と固く握手を交わした。

 その後は勉強もさることながら楯無との勝負の日までの特訓の日程とメニューを考えながらその日は終了した。




 寮に戻った響はベッドの上にダイブした。シャワーからあがった本音が響を見つけ響の腰に抱きつきながら聞いた。

「どうしたんひーちゃん?山ちゃん先生の補修きつかったの?」

「いやー。山田先生の補修は全然わかりやすかったんだけどさ……。もう一つの悩みがなー」

「あ!それって会長と戦うこと?」

「何で知ってんだ……?」

 本音の言葉に困惑しながら聞くと本音はにへらっと笑いながら答える。

「私も生徒会に入ってるからねー。布仏家は代々更識家に使えてきたからねーそれで自動的に生徒会に入れられるんだよー」

「それであの会長が言いふらしたってわけか……」

 本音は「そそ」といったあとさらに「でもねー」と繋げた。

「会長結構嬉しそうな顔してたよー。だからー会長のこと嫌いにならないであげてねー」

「別に嫌ってないっての。まぁ戦うのは全力でやるけどな」

 そういった響の顔はなんとなく嬉しそうに見えた。
 
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