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少年は魔人になるようです
第40話 少年達は尾行するようです
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んん!?」


オレンジ髪の女生徒・・・一般人っぽい女生徒が、そこにいた。



―――Day1

Side 愁磨


「す、すいません愁磨さん。態々手伝っていただいて……。」

「いやいや、刀子の方から誘ってくれるなんて珍しいしな。

刀子の頼みなら聞かない訳にはいかないだろう?」


休日、刀子に買い物の誘いを受け、街に出てきた。

あ、刀子は既に全員の血を飲んで、完全に陽の下でも動けるようになった。・・・のはいいんだが。


「(気付いてるか?なんか無粋な輩がいるんだが……。)」

「(ええ、家を出てからずっとついてきてますね。困惑、好奇、あと……いやな感じがします。)」

「(ウチのクラスの奴等か?ま、いいか。)」


この前の騒ぎの事もあるし、ネギとカモ・・・カモネギの可能性が高いな。

とにかく今は買い物・・・これもデートに入るんだろうか?刀子にそんな気があるのかが問題だが。

嫌われてはいないよな?こんな風に誘ってくれるわけだし、一応師弟ではあるし・・・。

うぅーん、刀子は分かりにくいんだよなぁ。

Side out


Side ネギ

「……で、あれどうなのよ?ぶっちゃけデートにしか見えないんだけど。」

「ですよねぇ?姐さん。怪しいところなんて欠片も見えませんぜ。」


あの後、結局明日菜さんに強引に話を聞かれて、こうして愁磨さんの尾行をすることになった。

でも、明日菜さんはなぜか忘却魔法の効きが弱かったみたいで、

愁磨さんが僕と同じ側の人間だって事と、図書館の事も覚えてたから・・・・・・。


「だから、仕方なかったんですぅ〜…。」

「ん?なんか言った?」

「いえ、何でもないです……。」


結論、尾行して怪しかったら行動開始。そうでない場合は、学園を一応、かなり守ってくれているから

何もしないで次の行動を見るって事になったんだ。

幸い、カモ君の魔法(妖精魔法とか言うんだって)のお陰で、僕たちが誰か――

もっと良かったら、尾行してる事に愁磨さんたちは気付いていない。それは無いだろうけど。


「しっかしアニキ。ここからじゃ何も聞こえませんぜ?」

「そうね……。会話が聞こえないんじゃ、怪しいかどうかも分からないわよね。」

「あ、大丈夫です。風の初期魔法と基礎魔法を使えば、遠くの声も聞けます。」

「最初っからやりなさいよ!!」


うぅ、愁磨さん相手に慎重になり過ぎるって事はないから、様子を見てからやろうとしてたのに。


「風よ、精霊よ 彼方より此方へ導け『風陽光(ウェルト・ライアーント)』これでどうですか?」

「あ、ホントだ。聞こえる。」

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