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少年は魔人になるようです
第35話 期末試験は問題無く波乱のようです
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題の事です!!」


ガンドルフィーニ先生が学園長を詰問している理由、本来ならば課題は

綾瀬・神楽坂・古・佐々木・長瀬(バカレンジャー)のいずれか2名に平均80点以上を取らせる』

という内容だった筈が、先程学園長に聞いた所――


「なぜ『図書館島に居る不審者の撃退』が追加されているのですか!?」

「実はのう、しゅ……とある先生から意見が出たのじゃ。

明日菜君以外は既に70点以上を取れておるのじゃから、不十分ではないかと言われての。」

「またあの織原とか言う教師ですか!?一体何者なんですか!!」

「じゃからのう、それは言えんのじゃ……。」


・・・確かに、言えるはずありませんね。

私は青山の家にいた頃に稽古をつけて頂いたおかげで知っていますが、

本国が貶めて処刑した筈の英雄改め犯罪者、など言おうものならば、

立派な魔法使い至上主義のガンドルフィーニ先生は倒れるでしょうね。


「安心てくれてよい。不審者と言っても形ばかり、古くからの知り合いじゃ。」

「……フゥ、分かりました…。ですが、次からは全員に通知を徹底して頂きます。」

「フォッフォッフォ、分かっておる。」


どうだか、タヌキ・・・もとい妖怪。

そう言えば師匠――じゃなかった。愁磨さんは警備中なのでしょうか・・・?

・・・・・ちょっと、行ってみましょうか。

Side out



Side 愁磨


図書館島が見えるとある屋上。ノワール・エヴァ・アリア達三人は先に寝てしまい、

珍しく俺とアリカは二人きりで酒を飲んでいた。


「愁磨、ネギと明日菜を放っておいて良いのか?

図書館島にはドラゴンもおるし、何よりもナギと義姉君の形見とナギ達が――」

「ナギとエルザさんの息子と何か思って助けた対象って言っても、

俺は愛着も執着も何もないからどうでもいい。」


ナギからは半殺し程度までなら好きに教育して良いって言われたし、

神楽坂(・・・)は一生徒、アスナ(・・・)は仲間の知り合い程度だ。


「手厳しいのじゃな……。まあ、私とて言ってみただけじゃ。

無駄にして良い命などないが……万を殺す者ならば手助けをする必要はないのじゃ。」

「ん?以外だな。アリカなら全員助けるとか言うと思ったんだけどな。」

「なに、私が助けられん命は愁磨が助けるから問題無い。であろう?」


両手でコップを持ったアリカが、こちらを振り返り微笑む。

金色の月明かりに照らされた白金を見て、改めてその美しさを想う。

・・二人きりと言う事もあって、なんだか恥ずかしくなってくる・・・。


「フン、俺は俺の助けたい奴し
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