暁 〜小説投稿サイト〜
ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
三話:六歳の秘密
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 ビスタの港です。
 (ひな)びた、港です。

 タルとか箱とかいっぱいあるからなんかいろいろ入ってるかと思ったらそうでも無い、ガッカリ港です。

 まあ、そんなわかってたことはいい。

 パパンが港のオッサンとお話し中なので、ひとりで遊んでる……という体裁で、スライムを捜索中。

 イベント!イベント!

 ぶっちゃけ、ひとりでスライム倒したことあるんだけどね!
 モテモテ☆イケメン美女ライフのためには、正規の機会を待ってるだけじゃダメなんですよ!(たぶん)

 いやー、あの時は大変だったわー……。
 何が大変って、パパン&サンチョの目を盗んで、()け出すのが。
 (さら)われた恋女房との一粒種かつ、超美少女だからね!なにしろ! 
 過保護なとこ、あるんだよね!

 船員さんの中にガチロリコンっぽい人が居たんで、これは気を付けないとヤバいかなー、とか思ってたら直後に、パパンが物影でそのオッサン威圧してたからね!
 怪しいな、って疑いを持った程度の状況でですよ!
 いやー、あれは怖かったわー……。
 他人事ながら、ちょっと泣きそうになったもん。子供の涙腺だからってのもあるが。
 その後は遠くから物欲しそうに眺められてることはあって若干……いやかなり気持ち悪かったけどパパンを見ると即行逃げてったし、全く近付いてはこなかったし。
 まあ、うん。良かったよ。

 と、そんな過保護なパパンと、同じくらいもしくはより以上に過保護なサンチョの目を逃れるため、パパンにもらったのとは別にひのきの棒っぽいものを調達して外に隠しておき、わざわざ目に付くような場所にパパン贈呈のひのきの棒は置いて行き、
「おはなをつんできますね!おへやを、きれいにかざりたいから!」
とかなんとか言って自然な態度でお出かけし、何食わぬ顔で村内の死角から死角を移動してひのきの棒っぽいものを回収し、洞窟の前に何故かいつもいる戦士のオッサンの隙を突いて入り込み(子供に隙を突かれるとか甘いね!)、ステータスも高いからゴリ押せるだろうに雑魚相手でも油断の無い動きで急所を的確に狙うパパンを見て学んだ剣術……棒術?で、苦労しつつもなんとかスライムを倒し、予め摘んでおいた花(水に浸けておいたので萎れて無い)を持って帰宅する、という。

「ころんで、よごれちゃいました……。ごめんね、サンチョ(うるうる)」
というフォローも、忘れない!

 泣き落とし(泣いてないけど)の効果はいつも通り抜群だったけど、それ以外のとこでサンチョの態度がぎこちなかったから、もしかしたら気付かれてたかもしれないけどね!
 必死に偽装工作する様子を、物影から温かく見守られてたとか……。
 恥ずかしいな、それ!

 あ、パパンの態度は全くいつも通りでした。
 気
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ