暁 〜小説投稿サイト〜
ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
三話:六歳の秘密
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付いてたとしたら……流石、パパン!できる男だぜ!

 まあ見逃してくれるなら、気付かれてても別に問題無い!
 背伸びしたい子供の行動として、特に不自然でも無いよね!
 モテモテ☆イケメン美女ライフの前には、多少の恥など些細な問題よ……!


 と、まあ。
 そんなことを繰り返したおかげで、スライム程度ならもうひとりでも余裕で倒せるし、もしかしたらパパンきてくれないかもしれないね!
 たぶんもうバレてるだろうし!

 なんてことを思いつつ、スライム発見。
 可愛らしく悲鳴、とかは上げない。
 ぶっちゃけそんな演技に走るまでの余裕は無いし、まずはひとりで戦わないとイベントにならないし。

 よーし、頑張るぞー!


 と、ひのきの棒(パパン贈呈正規品)を構えた私の横を、一陣の風が吹き抜けた。

 ん?
 と思う間に、スライスされていく、スライム。

 ……え?

 早くね?
 何?見てたの?捜索中から??

 流れるような動作で剣の汚れを払い、鞘に納めたパパンが振り返る。

「大丈夫か?ドーラ」

 完全に無傷というか、武器を振ってもいないんですけど。

「はい。ありがとうございます。……おはなしは、もういいんですか?」

 いつから見てたんだよマジで。

「用件はもう済んで、雑談だったのでな。予感がして飛び出してきたが、間に合って良かった」

 見ても無かったのかよ!
 野生の勘ぱねェ!
 やはり、パパン……できる男!

 これはアレだね、バレてないわけが無いレベルだね。
 たぶん、見守り担当は自分でやったらすぐ飛び出しちゃうから、サンチョに任せて家でやきもきしてたとか、そういう感じだね。
 顔に出ないだけで、パパンのほうが過保護なのか、意外にも。

 などと考え込んでいる間に、パパンがホイミをかけてくれます。
 いや、だから無傷ですから。完全に。

「ありがとうございます。でも、けがはしてなかったのに」
「女の子だからな。万が一にも、傷が残ったりしたら大変だ」

 だから、残る以前に付いてないんですって。まあいいや、もう。

「それでは、行こうか」

 え?飛び出してきたんでしょ?
 挨拶くらいしてこないと、不味くね?

「みなとのひとは、いいんですか?」
「引き留められているところだったのでな。戻るとまた長くなるだろうから、このまま行こう」

 それならまあ、いい、のか?
 でもビアンカちゃんに早く会いたいし、さっさと行くのは賛成です!

「わかりました!」
「離れずに、付いてくるんだぞ」
「はい!」

 いつものこのセリフも、そういう気持ちで聞くと過保護感あふれて聞こえるわー。

 ま、いいか!
 ビアンカち
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